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気仙沼港へ
 走行距離 : 34.4 NM
 Total : 258.0 NM
 走行時間 : 6:20
 Total : 45:05
昨夜、近くの中華料理屋で食事をして、今日は早めに寝ようかとキャビンで睡眠薬(酒)をチビチビやっていたら外で人の声、東北6県のヨットクラブのまとめ役をしているというKKWDさんが息子さんをつれて来訪、地元の話やヨット談義で10時過ぎまで盛り上がってしまいました。缶コーヒーの差し入れ凄く感謝です、早速2-3本を冷蔵庫に。
少し遅い起床だったけど女川港内は霧で真っ白、少し出発をずらして6:50出航。湾口の定置網を避けながら微風の追い風で北へ、天候は薄い霞がかかっていてまさに春うららという感じ、スターンに取り付けたキャブテンシートに座ったら眠ってしまいそうなので早めにコックピットの定位置へ。12:00気仙沼湾に入る。
着岸5分前の魚市場前まで来たら、突然、自艇のマストも見えないほどの超猛烈な雷雨が!!、周りには大島航路の観光船が走っているはずなので、あわててレーダーをオンするが、立ち上がった時にはすでに視界が戻っていました。
13:10観光桟橋の北側に着艇。34NM(対地34.4NM)の航海でした。マーボ春雨でも作って昼寝に入ります。    
 
5/5
気仙沼の夜
 走行距離 : 0 NM
 Total : 258.0 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 45:05
夕刻、停泊場所からすぐ近くにある銭湯のコインランドリーで一週間分の洗濯をしてスッリし、その後、魚料理の「福よし」に行って夕食。このお店は気仙沼のヨットのオーナーが大将をしていまして、一昨年に「K&A」で函館から帰る際に、次の停泊地の仲間への手配をしていただくなど、大変お世話になったお店です。
食事後、大将の勧めで、店内で親しくなった6名の若者が私の船に来ることになり、飲んだ後のアイスコーヒーを振舞って船内を案内、ひと時の老若のコミュニケーションを図る時間となりました。
まずは今日一日に満足、と眠りに就こうとしていたところ、店を閉めた後の大将が船に来て「明日の朝食に」とシャケと梅干のおむすびを作ってわざわざ差し入れていただきました。感激、感謝!

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観光日
 走行距離 : 0 NM
 Total : 258.0 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 45:05
今日からの二日間は天候が悪いため早々と休養日と決め、大船渡線で約50分のところにある「猊鼻渓(げいびけい)」に行くことにしました。
散り残りの桜と新緑の渓谷に響く船頭さんの追分を聞きながら一時間半ののんびりとした川くだりを満喫、当然波など無くヒールなどしない船もいいもんです。
その後「幽玄洞」を観光して気仙沼に戻ってきた頃には本格的に雨模様になっていました。
傘をさし夕食をする店を探していたら昨夜の大将が突然電話をかけて来て、車で迎えに来てくれました。
今日は店の定休日なので友人と山菜採りに行くということはお聞きしていたのですが、これから友人宅で収穫した山菜料理会を開くとのこと、10分ほどの高台にある素敵なお宅に連れていかれました。
私を入れて7名で採りたての香り高い山菜のてんぷらやおひたしを囲み、楽しい時間を過ごすことができました。船に帰る頃には足元フラフラ、今日も満足の一日でした、重ねて大将に感謝して眠りに着きました。

 
                        猊鼻渓

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気仙沼でのーんびり
 走行距離 : 0 NM
 Total : 258.0 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 45:05
昨夜はどうも飲み過ぎたようです、7時過ぎまで寝てしまいました。
お昼前まではキャビンでウツラウツラして、昨夜差し入れていただいたおむすびと缶詰で早めの昼食。
その後近くの五十鈴神社にてお賽銭をはずみ今回の航海の安全祈願をし、公園の水場から約60Lを3度に分けてキャリアーで運び給水しました。
夕方は昨夜のお礼をするのを口実にまた近くの「福よし」で食事、食事後は同席した水沢の蕎麦屋の店主夫婦が大将の勧めで来艇、店を閉めた大将夫婦や従業員も追いかけるように次々と来艇し、いつの間にか船上パーティーになってしまいました。毎晩が楽しい気仙沼の夜でした。


気仙沼、「福よし」の大将と
5/8
岩手県・釜石港へ
 走行距離 : 41.5 NM
 Total : 299.5 NM
 走行時間 : 7:45
 Total : 52:50
昨夜は酒の量を少し抑えたせいもあり、隣に大型の漁船が着岸する気配で5時に起床、天気図と予報をチェックして早めの出発を決意、6:15に漁師さんの見送りを受けながら出航しました。
大島瀬戸の狭い水路を通り唐桑半島先端から外洋にでるまで約1時間、そこから北東に進路を変え、三陸町の綾里崎の先端を目指すが、昨日の余波が残っていて少し波が高い、今日はルンルンとはいかないようです。
吉浜湾沖では曇ってきてかなり肌寒い、予報では今日は暑くなると言っていたのに・・・。
数隻の大型貨物船とミートしないようスピードをコントロールしながら釜石港に入港、観音像に無事を感謝し手を合わせながら、14:00魚市場の東側にある小さな船泊まりに着岸、昨夜差し入れていただいた梅の実をまぶしたおむすびで少し遅い昼食となりました。これから少し昼寝をしてから銭湯に行くことにします。
41NM(対地41.5NM)、7時間45分

5/9
宮古港へ
 走行距離 : 34.8 NM
 Total : 334.3 NM
 走行時間 : 7:10
 Total : 60:00
昨夜は昼寝をしてから港近くにただ一軒の銭湯「鶴の湯」で汗を流しました、どこでも同じように港町の銭湯はとてつもなく熱いものですね、ついに肩までは入れませんでした。それでもスッキリして船に戻ってから塩釜で買ってきたスモーク牛タンを肴に酎ハイで晩酌、静かな船泊まりの中でぐっすりと眠りに着きました。
6:35観音像に再度お祈りをして出航。リアス式海岸の深い湾の奥を幾つも覗きながら北上、波は昨日より小さいのですが、風が弱く終始機走の状態で時折5ノットを切ることも、急ぐ旅ではないのでノンビリ・クルージングを決め込んでいます。
11時ちょうどに本州最東端の岬「トドが崎」を通過、宮古湾に入ってからやっと風があがり、港口までのほんの少しの間だけのセーリングでした。
13:45ジャコ漁の船で一杯の閉伊川の岸壁で空いている所を探し無事着艇。
7時間10分。明日は天気が今一のため待機になるかも?

 
               釜石港の観音様、自由の女神?   
5/10
田多畑村・島の越漁港へ
 走行距離 : 20.7 NM
 Total : 355.0 NM
 走行時間 : 5:10
 Total : 65.10
朝5時に目覚めると空が予想の外明るい、予報では南の方の地区に注意報が出ているものの、宮古・久慈あたりでは風も弱く、雨も夕方まではなさそう。しばし思案の後、久慈港手前の島の越漁港(田野畑村)までなら20NM前後なので崩れる前に着けるものと判断し7:40少し遅い出航となる。
宮古と田老の中間で岸側を走る観光船に追い抜かれながら正面からの風のためジブは開かず終始2ポンメインでの機走。島の越手前8NM付近から風があがり時折3ノット台に落ちてしまうので北東に進路を変えジブを開いて6ノット弱で機帆走、水尻崎をかわして漁港に直接入れるポイントにてタック、しかし岬の中にはいったら養殖網が正面にあらわれて、さらに2回のタックを繰り返し12:50島の越漁港の観光船(北山崎遊覧)の前に着岸。すぐに70数歳の漁師さんがまだ生きているカレイとタコを持ってきてくれましたが、タコのあまりに大きいのに驚き辞退、カレイを2枚だけ頂くことにしました。
観光船の船員とお話しをしたら、宮古を出てすぐに追い抜いた観光船だとのこと、13時の遊覧にはたった4名のお客だけで15時の客がいないのを確認して観光船は店じまい。早速船長が来艇、続いて船長の奥様が山菜の天ぷらとシラスのつくね汁を作ってきていただき、漁協の理事さんまで来艇、銚子から大事に持って来た日本酒で宴会となりました。約一升が空いたところで奥様の運転で近くのスナックへ、少し飲んだら次はホテル内の居酒屋でカニ雑炊をいただき、さらにホテル内のカラオケスナックへ。小雨降る中船に戻ったのはとうに11時を過ぎていました。明日はここでの待機を決めているので、島の越の人達の好意に感謝しながらゆっくりと眠りにつきました。
5時間10分・22NM(対地20.7NM)、軽油11L
5/11
島の越漁港での休養日
 走行距離 : 0 NM
 Total : 355.0 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 65:10
昨日船長の奥様に差し入れていただいたつみれ汁を暖めて朝食を摂っていると、MUR船長が来られて「今日は波が荒いので観光船は欠航が決まった、龍泉洞に行くよ!」と声を掛けていただきました。船から出ると漁協のNKJ理事の車が待っていてそのまま隣の岩泉町にある竜泉洞へ、驚くほど豊富できれいな地下水で作られた鍾乳洞を見学、太古の歴史に思いを馳せながら感動して帰ってきました。
帰りの道の駅で食事を摂って船に帰りくつろいでいると、漁師さんが次々と来艇、この港では時間を持て余す事は全くありません、心地よい港です。
4時くらいになったので風呂に入るため3つ先の入り江にある昨夜のホテル羅賀荘へと徒歩で向かいました、昨夜は車に乗せられて来たのでもっと近いかなぁと思ったが以外と距離がある、ほぼ中間地点で山菜採りをしている人に話かけたら心良くホテルまで送っていただきました。
太平洋を眼下に見ながら大きなお風呂にゆったりと浸かりコークで体を冷ましていると浴衣姿ではない男性が、聞くと島の越まで戻るとのこと、帰りはこの方に港まで送っていただきました、何から何まで村の人にお世話になっています。
湯上りのチューハイ一杯ですでによい心地になってしまい、さらに焼酎を少しなめだしたらウツラウツラ、そのまま眠りに入ってしまいました。