6/2
秋田マリーナでの休日
　走行距離 ： 0 NM
　Total ： 705.9 NM
　走行時間 ： 0:00
　Total ： 127:40
昨日マリーナのＩＳＩさんに撮っていただいた写真を貰ったのを機会に、夜中までかけて、また朝早くから再度作業をして過去の写真を多数貼り付けました。これで文字だけの内容の乏しい航海記が少しは見栄えがするようになったはずです、自己満足。その後給水をして、昨日給油したポリタンクをロッカーに収め、一ヶ月強の航海で汚れたハルにブラシかけ、さらにキャビンの掃除もしてスッキリしました。
一通りの作業が終わった頃、マリンショップを営んでいるＳＳＫさんが来艇、しばしの歓談となりました。
昼前にはＷＳＹさんのヨットが前に係留して真新しいセールをセットしていてこれからテストセーリングをするとのこと、私もＳＳＫさんと一緒に乗せていただきました。新しいセールはいいですね、白さが目にまぶしく形がきれい、適度な風で2時間ほどの快適なセーリングを楽しみました。
マリーナに戻ってからは昨日のＥＮＫさんの軽トラックをお借りして買い物がてらコインランドリーへ、スーパーも同じ地域に集中しているので、洗濯の合間に食料の買い物、さらに近くの食堂で昼食をとり、ホームセンターでテレビのアンテナを購入することができました。銚子ではＵＨＦ放送だけしか見られなかったのでＵＨＦだけのアンテナを付けていたのですが、こうやって周っていると結構まだＶＨＦ放送があるのです、そこでＶＨＦとＵＨＦの両方が見られるアンテナを探していました。
マリーナに帰りアンテナを取り替えをしていたらビジター桟橋にＥＮＫさんの「ハックベリー」が係留していました。
ＥＮＫさんのお誘いを受け、午前中にお会いしたＳＳＫさん、ＷＳＹさん、青森から来ているＭＳＫさん、それにカナダ在住のＩＫＭさんも加わって夜遅くまで盛り上がってしまいました。
明日もこのマリーナで過ごすことにします。 　　　
6/3
秋田マリーナでの休日二日目
　走行距離 ： 0 NM
　Total ： 705.9 NM
　走行時間 ： 0:00
　Total ： 127:40
昨日は飲みすぎたようです、少し遅く起床して昨日途中までしか作業ができなかったテレビのアンテナ交換を済ませました、案の定ＶＨＦ放送が凄く良く映るようになったのでいつものように「所さんの目がテン」を見てからトマトジュースとパンで朝食。
銚子を出た時から気になっていたライフラフト（救命ボート）の設置場所をマストの前に移し、またもやスッキリしているとＥＮＫさんの船が１０時にセーリングに出港するとのこと、わたしも船を出すことにしました。
昨日乗せていただいた「サマーシャワー」のＷＳＹさんが「さつき」に乗ってくれるということなので久しぶりにフルセールにする準備をして出港。その他2艇もほぼ同時に出港し同じ海面に4艇のヨットが出てきました。
風は6ノット前後で非常に安定して吹いています、「さつき」がフルセールで走るのは4月中旬の銚子のポイントレース以来で虫干しする良い機会になりました。ＥＮＫさんの「ハックベリー」と併走していたら、「ピザが焼き上がった」とのこと、すぐに船を近付けてタモ網でピザを受け取り大変おいしくいただきました。
この航海中はほとんどが機帆走でエンジンを回しっぱなし、今日はセールを上げるとすぐにエンジンを切り風のみで静かに走り久しぶりにヨットに乗った気分を味わうことができました。
2時にマリーナに戻りＷＳＹさんと、それに来艇したＥＮＫさん、ＩＮＧＭさんと5時過ぎまで歓談、記念の写真を撮り二日間お世話になったことにお礼をしてお開きとなりました、楽しい「秋田マリーナ」での二日間でした。
今日はメインセールをフルに上げたので、明日からのクルージングのためツーポンにセットし、貯まったゴミと空き缶を捨てて出港に備えました。そういえば二つ前に入った深浦港に北朝鮮の脱北者家族が入ったそうで、日本海岸が北朝鮮に近いことを実感！！。
特に天気が悪くなければ明日は「本荘マリーナ」を目指します、北朝鮮まで流されないよう注意しながら・・・。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　秋田の「ハックベリー」
6/4
本荘マリーナへ
　走行距離 ： 27.2 NM
　Total ： 733.1 NM
　走行時間 ： 4:20
　Total ： 132:00
朝4時に目を覚ますと外では久しぶりの強風の音、夜半から風が上がっていたようです、今日の予報を見るとだんだんと弱くなるはず、もう一度眠りにつきました。
6時に起床、相変わらず強風が吹いています、と外から「おはようございます」との声が、二日間一緒にセーリングを楽しんだＷＳＹさんが出勤途中に立ち寄っていただきました。
北防波堤の風速が6ｍまで落ちたのを確認して9:15出港しました、秋田マリーナの皆さんありがとうございました、おかげさまで楽しい3日間を過ごすことができました。
出発してからは全くの向かい風で正面から来る波に船がピッチング（船が縦方向に揺れること）をするので居心地が悪かったが、30分もすると予報どおり西風に変わりアビームでの快適セーリングになりました。
今日の秋田は気温が25℃以上になるとのこと船の上でも暑い、私もだんだん脱いでいって結局短パンとＴシャツ姿になっていました。 マリーナへの最後のアプローチで消波堤防に向かっていると小型船が港の中から出てきて係留場所までガイドしていただきました、前もって入港時刻を連絡していましたので出て来ていただいたようです。
13:35着岸、対水25.4NM、対地27.2NM、4時間20分でした。
一昨日秋田で買い入れてあった食材で焼肉をしながら昼食、夕方に近くのスーパー銭湯で入浴、スーパーマーケットで買い物をして船に戻ると、ここの「天ライ丸」（ライは竹冠に頼：笛の意味）のＳＴさんから大好物の日本酒の差し入れがコックピットに置いてありました、私が留守をしている時に来艇していただいたようです、ありがとうございます。
夜には私に続いてマリーナに入ってきた富山のＯＧＷさんから日本海の港の情報を色々とお聞きしました、奥様と二人で小樽まで行くそうです、楽しいクルージングをしてください。
次は天気にもよりますが飛島か酒田に向かいます。 　　　
6/5
山形県・酒田港へ
　走行距離 ： 31.8 NM
　Total ： 764.9 NM
　走行時間 ： 5:20
　Total ： 137:20
朝4時に目を覚ますと昨日につづいて今日も強風の音、再度眠りにつきました。
6時に再度起き出し隣のＯＧＷさんにご挨拶、すでに出港準備をしていました、私はキャビンに潜り込み天気予報を確認して7時にキャビンから顔を出すと、すでに隣のＯＧＷさん夫婦の船は出港済み、別れの挨拶もできませんでしたが楽しい旅を続けてください。
私も出発しようと入管証を指定されていたポストに返して7:40離岸、まだ風はあるもののそんなに強くありません。
出港して間もなく風が弱まり鏡のような海面をエンジンの力だけを頼りに南進、ほぼ中間点の象潟（きさがた）まで来ると風は強まったものの、ずっと真向かいの風でほとんどモーターボート状態が続きました。
左手に残雪を残す鳥海山の勇姿が見えています、モヤがかかっていて写真を撮ったけど良く写りませんでした「残念！」。若い頃8月にスキーを担いであの雪渓まで行き滑った時のことを思い出しながら一路酒田港を目指しました。
途中で酒田のＳＢＹさんから携帯に電話、すでに秋田のＥＮＫさんから連絡が入っていたようです。約10マイル手前で風は西寄りに振れたので、ジブを開きクローズで7ノット以上、何とか仕事の途中で港に来ていただくＳＢＹさんの昼休み時間に合わせようと微妙にセールを調整してスピードを維持、静かな海面なので安定して走ることができました。
港外でセールを降ろしているとＳＢＹさんから「マストが視認できた」との連絡が、ガイドに従って運河奥のヨット溜まりの空きスペースに13:10槍付けで着岸しました。これが「さつき」にとって初めての槍付けです、いろいろと指示していただき無事もやいを取る事ができました、感謝です。ＳＢＹさんにはお忙しい中来ていただいたので、急いでのご挨拶となりました。
このヨット溜まりには約30艇のヨットが集まっていて、銚子を出てからでは一番多いヨットを一望する場所でした。
その後をいつもの儀式と昼食をとり、久しぶりの昼寝タイムとなりました。
次は飛島行きを予定していますが、明日は雨のようなのでこの酒田で待機します。

「槍付け」　：普通の着岸は岸壁に横付けするのですが、岸壁の使用状況で岸壁にへさきを向けて直角に着岸すること、たくさんの船が着岸できます。 　　　
6/6
酒田港で待機
　走行距離 ： 0 NM
　Total ： 764.9 NM
　走行時間 ： 0:00
　Total ： 137;20
昨日は雨天がちの今日を酒田か飛島のどちらで待機しようかと考え、少しでも大きな町の酒田を選びこの港に来ました。
夜、ＳＢＹさんが仕事の帰りに来艇、今後の港の状況などを詳しく教えていただきました、またかつて購入したヨットを回航するときに宮崎の回航業者のＦＫＭＴさんの名前が出まして、私もかつて銚子マリーナでお会いした方で名刺の交換をしている方でした。
その後自転車を取り出し市役所近くの飲食店で夕食、そこのご主人と奥様は子供も独立したので老後は冬の寒さの厳しい山形から暖かい千葉県に移り住む計画を立てているそうで、私の狭い個人情報を参考ながらお伝えしました。店の壁を見ると「川島なおみ」の写真パネルが飾ってあります、以前飛島を舞台にしたドラマの中で居酒屋のシーンをこの店で収録したそうで、川島なおみと奥様がまるで少しだけ年の離れた姉妹のように写っていました。
朝起きると時々ゴロゴロとした音が響いています、キャビンから顔を出し空を見上げても少し明るい、近くに工場が立ち並んでいるので「砕石の積み下ろしの音だろう」と思っていたところ急に強い雨が降ってきました、やはり天気予報どおり雷雲がかなり発達しているようです、夕方からはまた雷雨が強くなるとのこと、心配ですが、この係留場所は細い運河の奥で波も風も影響が少なそうな場所で、安心して雨風を凌げそうです。
昼寝から起きだし早めの風呂の用意をして船から降りると同じ並びに係留している「デヘラー４４」のオーナーのＡＤＣさんが船の見回りに来ていましたのでしばしの歓談後、市役所手前の「スパ・ガーデン」で入浴、薄日の射す夕方の市内を自転車で散策、歴史のある建物が多く残っているしっとりとした町です。
船に帰ると仕事を終えたＳＢＹさんが迎えに来られて二人で再び市役所の近くで夕食、ヨット談義で楽しい時間を過ごす事ができました、さらに奥様に車で迎えに来ていただき船まで送っていただきました、感謝！感謝！です。
明日も大気が不安定のようです、町の様子が分かったので明日は雨の降る前に観光名所をいくつか周ろうかと考えています。 　　　
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　酒田港のヨット溜まり
6/7
酒田港での待機二日目
　走行距離 ： 0 NM
　Total ： 764.9 NM
　走行時間 ： 0:00
　Total ： 137:20
今日は大気の状態が不安定で時折突風もあるとのこと、早々と待機を決めていたので6時にゆっくりと起床、昨夜の楽しい酒が少し残っているものの、オレンジ・ジュースを一杯グイッと飲むことでスッキリ！。
私は船酔いのし易い体質なので、いつも朝食はほとんど口にしないのですが、この頃は体が船に慣れてきたのか普通に軽く朝食を摂るようになりました。今朝もハムエッグとバターロール、それにトマトジュースで朝食を済ましてテレビを見ているとＳＢＹさんが来艇、昨夜の夕食で「私の支払い多かった」とのことでわざわざとおつりを持って来ていただきました、私も酔っていましたがＳＢＹさんも酔っていたのかな？。 岸壁には他のオーナーの方が二人来ていまして、その一人のＡＢさんが能登までの港の情報に詳しいとのことでいろいろと教えていただきました、こういう情報は本当に心強いものです。
10:30に自転車で市内観光に出かけました、まずは連絡船乗り場で次に行く飛島のパンフレットを入手してから「山居倉庫」へ、次に「奉行所跡」、「本間家旧本邸」、「旧鐙屋」と見てまわり蕎麦屋で昼食をしてからホームセンターで買い物、帰る途中に「相馬楼」を見学して船に帰ってきました、酒田の歴史を物語る史跡が大切に保存してあって北前船の文化圏の繁栄の様子が良く理解出来た気になりました。
船に帰るとコックピットに細かな注意書きが記入してある能登半島までの地図のコピーが置いてありました、すぐにＡＢさんが置いて行ったものとわかり、自艇で作業をしていたＡＢＥさんのところにお礼に行きました、「重ね重ねありがとうございます、本当に助かります」。
結局今日は終日天気が良く飛島に行けたのではないかと思いましたが、私のクルージングは「観光旅行」なので今日は本当に充実した一日でした。しばしの昼寝の後、自転車で市内に出て夕食を摂り戻って来ました。
明日は「曇り時々雨」との事、船の中で一日を過ごす事になりそうです。
　
　　　　　　　　　　　　　　　庄内米の拠点「山居倉庫」、酒田繁栄の原点です
6/8
酒田港で待機三日目
　走行距離 ： 0 NM
　Total ： 764.9 NM
　走行時間 ： 0:00
　Total ： 137:20
相変わらず山形県全域に「雷雨、所により突風」との警報が出ているが、空を見上げると穏やかな晴れ間が見えています、時間がたつにつれ気温もどんどん上がりキャビンの中は２８℃とかなり暑くなってきました。
とにかく時間のあるこの機会に出来ることをやらねばと、この船を購入以来全く手をつけていなかった些細な事にも手を加え始めました、結構やることが多いものです。来艇した方にバウキャビン（前方部分の船室）を紹介する時に「今は物入れになっていますが、本当は３人まで寝られる部屋です」と紹介していましたが、本当に人が寝られる様子を見せるため一生懸命に片付けてなんとかキャビンらしくしました。
一段落してから昼食をとり、いつものように昼寝タイム、その後自転車で「スパ・ガーデン」に行き入浴、居酒屋でゆっくり夕食をしていると外から雨の音が！、望んでいるわけではないものの、やっと予報どおりの天候になってきました。帰る頃には本格的な雷雨、自転車を一生懸命こいでも係留場所までは１Ｋｍ以上、船に帰り着くころにはパンツまでビッショリになってしまいました。
明日はほとんど一日雨模様です、またこの酒田で一日を過ごす事になりそうです。 　　　
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