6/16
粟島漁港での休日三日目
 走行距離 : 0 NM
 Total : 839.0 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 151:00
朝から風が音をたてて吹いています、今日12:00着のフェリーで来る友人達を出迎えに港外まで船を出すつもりなのですが、ちょっと心配です。 キャビンでくつろいでいると、また昨日の観光客が船の周りで釣りをして騒いでいる、岸壁は長いのにどうして私の船の近くだけで釣りをするのかな?。聞くと猪苗代町から来たそうで、どうも飲み屋つながりの仲間のようです、道理でテンションが高いはずです。
次第に風が弱まったので11時にHNBさん夫妻と出港、しかし港外はまだ吹いていて波も高いがHNBさん夫妻には結構喜んでいただきました。フェリー入港15分くらい前にはお互いに確認できるところまで近付き、デッキの上からこちらに向かって手を振る集団がみえました。港に戻るとOHS教授、スキー指導員仲間のYMMTさんとYSDさんがそれぞれ奥様連れで、また多数の人達が来艇しばし歓談の後、この時期借り切っている海の家に向かいました。みんなそろっての乾杯と昼食の後、希望者がいたので一時間ほどのセーリングをすることになりました。午前に比べ風は落ちていてそれぞれにセーリングを楽しんだようです。
夕刻「おと姫の湯」で入浴、6時からそろっての乾杯に続いて夕食、HNBさんの八戸の実家のら取り寄せた帆立貝、はたはた、石鯛のさしみ、アジのたたきなどなど海の幸満杯で、島の人たちも加わり40人を超える大夕食会になりました、明日もこの海の家で過ごすことになります。
6/17
粟島漁港での休日四日目
 走行距離 : 0 NM
 Total : 839.0 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 151:00
清々しい朝の空気の中を自転車で散策をして昨夜の酒を抜きました、本当に静かな島です、のんびりし過ぎかな?。午前中には小学生の二人の子供を含めて乗艇希望者6名を乗せ一時間ちょっとのセーリング、風は弱かったのですが初めて乗ったヨットを十分に楽しんでいただいたようです。
昼食は粟島名物の「わっぱめし」を大変おいしくいただきました。木で作った器の「わっぱ」に味噌仕立てのスープを入れ、魚や野菜を加えたところに焚き火で熱した小石を入れて、その熱で調理をするという野趣たっぷりの猟師料理です。
明日は月曜日ということで過半数のメンバーが15:30のフェリーで帰って行くのを見送った後「おと姫の湯」で入浴。帰り道で南の海面にヨットの姿を発見したので再び港に行き、センタービルの上から確認して入港するのを待ってもやいを取るお手伝いをしました。聞くと神戸の船で、今日は新潟を8時に出港したのですが、途中でエンジントラブルに遭いこんなに時間がかかってしまったそうで着岸したのは17:30、お疲れさまでした。
夜は夕焼けに赤く染まる本州の山並みと青い海のコントラストを見せる景色を楽しみながら残った人と島の人で宴会、最後の夜ということもあって盛り上がってしまいました。次回陸路で粟島に来る時には港からすぐにあるお世話になりましたHNBさんの民宿「与平」(awashima_yohei@plala.or.jp)にでも泊まろうかと思います。
明日は岩船港に向かい、この旅の再出発となりそうです。

 
                    4:00本州から上がる朝日、粟島の浜茶屋から
6/18
村上市・岩船港へ
 走行距離 : 20.1 NM
 Total : 859.1 NM
 走行時間 : 3:30
 Total : 154:30
昨夜一緒に飲んだ高速船のキャプテンTGSさんが7時に業務開始ということなので、自転車で港に行き村役場から水をいただき清水タンクを満タンにするなどしてお待ちしていましたら、出港準備を終えた高速船のスタッフと二人で来艇していただきました。お二人ともヨットの中を見るのは初めてとのことで、私も得意になって船の中をプロの船乗りに案内してしまいました。ていねいにお世話になりました御礼をしてから、漁協のガソリンスタンドで予備のポリタンクに給油、これでいつでも出港することができます。
出港の準備をしていたら保母のIINMさんが3人の園児を連れて昼食前の散歩の途中で船に来ていただきました、先日熱を出して来られなかった男の子も元気になったようで、優先的に船室に迎え入れたら他の子とは違い少し興味を示していました。
11:00に見送りのため港にかけつけてくれたHMBさんとWKKW船長、それにIINMさんはじめかわいい園児3人などに見送られながら離岸、今回岩船まで同乗していただく事になった新潟の三条から来ているIGRSさんと二人で堤防の影に行くまで手を振っていました、長いこと滞在した「粟島」もこれでしばしのお別れです、ちょっと寂しいけどまた来年に陸路で遊びに来る事を決意しました。
途中粟島に向かうフェリーとすれ違うと、顔見知りになった船員がこちらに向かってブリッジから手を振っていただきました。終始弱いポート・クオーターの風で波も静か、少しだけディンギーの経験のあるIGRSさんにとっては初めての外洋クルージングですが、大変に満足していただいたようです。
岩船の防波堤の手前でセールを降ろし港内に入ろうとすると、はるか遠くに高速船が見えていました、なんとか高速船より先に着岸しなければと船速を上げて港内の中間まで来たらすぐに後ろに高速船が入ってきました、早ゃーーい!!。右に舵をきり航路を譲ると、ホーンとともにブリッジからTGSさんが手を振っているのが見えていました。
14:30フェリー桟橋の前に着岸、3時間30分、対水19.7NM、対地20.1NMの快適なクルージングでした。IGRSさんと別れ、もやいの調整を終えたところで高速船のTGSさんと機関士さんが来艇、またまたヨットの中を得意げに案内してしまった私です。再度粟島に向かう高速船を見送り、粟島からのフェリーに乗って来たOHS教授一行を出迎えてから、自転車と一緒に瀬波温泉の「竜泉」まで送っていただき、お別れの挨拶と次の冬に妙高高原で再会することを約束してお別れしました。「竜泉」の岩風呂には「含まれているマグネシウムが日焼けした肌の美白効果がある」と書いてあります、一生懸命に焼けた顔と腕にかけてしまいました、無理でしょう!!。温泉街の食堂で日本酒一杯と食事、お米がすごくおいしかった。
次は近場の新潟港か、あるいは少し遠いけど佐渡の両津港か、明日の天気具合によって決定するつもりです。夕暮れの日本海に佐渡の島波が見えています。
6/19
佐渡・両津港へ
 走行距離 : 47.8 NM
 Total : 906.9 NM
 走行時間 : 8:20
 Total : 162:50
昨日の夕方の風呂からの帰り道に海岸から夕暮れの日本海にくっきりと見えた佐渡島の姿が忘れられません。両津までは 48マイルと距離はあるのですが今日の海上気象は絶好で、今日を逃すと明日からは雨模様、佐渡の両津を目指すことにしました。
5時に起床するとすでに昨日から私の船の後に停泊していた川崎船籍の作業船の船員が出港準備をはじめていました、近県仲間ということもあり話しかけたら潜水作業船だそうです。この船の出港に続いて5:50に出港、港外に出るとすぐに朝もやの中に佐渡島の姿が視認できます、今まで伊豆大島を見て「大きいなぁ」と思っていましたが、もちろんの事ながら佐渡の大きさを実感しました。
弱い風の中ひたすら佐渡を目指して機走、10時を過ぎ中間地点にさしかかったころからスターボのクローズからアビームの風が少し出てきたのでエンジンを落としジブを出し常に6ノットをキープしながら静かな海面を快走です。
両津湾に差しかかると港から高速で走る船が出てきました、船首の部分がやけに高く波を切っていません、船尾からは通常の5倍程度の長さの引き波を立てています、「変な形の船だなぁ」と思っていましたが、近付くにつれ水中翼船であることがわかりました、「早い!!、飛んでいる!!」、エンジン音も船の音ではなくまるでジェット機の音です。港内でも新潟からの水中翼船に追い抜かれ、引き波に注意しましたが引き波の強さは他の船よりも弱くて助かりました。14:10海上保安庁の「ときくさ」の前に着岸、8時間20分、対水48.5NM、対地47.8NMの久しぶりの長時間クルージングでした。停泊したら気温は28℃と非常に暑いのです、ハッチを開けてキャビン内の風の流れを作り、いつもの着艇儀式を済ませてから昼寝タイムとなりました。
明日からは雨がちの予報、様子を見ながら次は佐渡西部の小木港を目指すことにします。
6/20
佐渡小木港へ
 走行距離 : 33.4 NM
 Total : 940.3 NM
 走行時間 : 5:30
 Total : 168:20
5時に起床、出港前の気象チェックなど出港準備をしていると、地元のヨットマンが声をかけてくれました、この方は両津ではなく新潟に船を置いているそうです。アメダス・レーダー合成図からは佐渡に小さな雨雲がかかっています、手近に雨具を準備して6:30に離岸、港を出るとすぐに雨が降ってきました、雨具を着てドジャーにもぐりこみ雨雲の過ぎるのをじっと待ちながら姫崎まで、岬を回り南に転進すると雨も止み、少しずつ空の明るさが増してきました。鵜ノ瀬鼻を過ぎる頃には薄日が差し、全く風が無くて鏡のような海面に航跡を残しながら南西方向への機走となりました、さらに赤泊港沖を過ぎる頃には気温が上がり、ついにT−シャツ一枚になってしまいました。
12:00佐渡小木港の「たらい舟」観光桟橋の向かい側に着岸、5時間30分、対水30.7NM、対地33.4NMの変化のあったクルージングでした。
私は観光旅行客です、もやいの調整をしたらすぐに「たらい舟」に乗りに行きました、船頭さんが漕ぐのを見て私もトライさせてもらい、初めは方向が定まらなかったもののすぐにコツをつかみ、最後は上船場所まで自力で漕ぎつくことが出来ました、「さすが遠ちゃん!」少しだけの優越感です。船頭さんに銭湯の場所を聞き、礼を言って下船しました。近くのお土産売り場で昼食を摂り、さらにイカの丸焼きをつまみにワンカップを一杯、身なりは汚いけどやはり私は立派な「おじさん観光客」です。
昼寝の後、自転車で「かもめの湯」へ行き、船に戻ると小木のヨットオーナーのENKYさんが仕事帰りに来艇、続いて3名のオーナーの方に次々と来艇していただきました。
明日は雨の予報、少なくとももう一日この港で過ごすことになりそうです、次は柏崎マリーナを目指します。

 
                    たらい舟に乗って喜ぶ観光客の私
6/21
佐渡小木港で待機
 走行距離 : 0 NM
 Total : 940.3 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 168:20
夜中から時々強い雨が降っています、予報では一日中雨、早々と今日は小木港で待機する事をきめました。
ゆっくりと6時過ぎに起床してハムエッグとオレンジジュースで朝食。8時になると「たらい舟」の女船頭さん達がもう観光客を迎える準備を始めています、女船頭さんも今日はビニールのカッパを着ています。
朝から夕方までずーと「佐渡おけさ」の曲が流れていて、頭の中は「おけさ」一色になりそう。
昨日同様に観光船乗り場の食堂で昼食を摂り、船の中で今回の航海の記録を整理、午後になり雨が小降りになったので自転車で宿根木の復元された「千石船」を見学に向かいました。見学途中で雨が強くなったため資料館をさらに念入りに見学して再び小木に帰ってきたのですが、傘をさしていても小木に着くころには全身ずぶぬれ、船に戻る手前で小料理屋に駆け込み夕食タイム、船に戻ったのは7時を回っていました。
明日も90%以上の確立で雨模様、もう一日ここ佐渡小木港で待機することに決めました。

6/22
佐渡小木港での待機二日目
 走行距離 : 0 NM
 Total : 940.3 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 168:20
朝まだ暗いうちから強い雨音で目をさましてしまいました、予報でも今日一日中雨模様で、突風の注意報も出ているので再度就寝、ゆっくり寝てしまいました。
今日もまた「佐渡おけさ」の曲が観光桟橋から聞こえています、女船頭さんもお客さんも一様にビニールのレインコートを着て「たらい舟」を漕いでいました、平日なのに結構観光客が途絶えずに来ているのは意外でした。
昼食は昨日町で見つけた蕎麦屋に向かったけど、2時近かったために準備中の看板が出ていて、港に戻り毎日昼食を摂っているおみやげ売場の食堂へ、店員は私の顔を覚えている様子、今日はカレーライスを食べて船に戻る私をいぶかしげに窓から目で追いかけているのがわかりました。「決して不審人物ではありませんよー!」。
3時を過ぎる頃には雨も弱くなり空も明るくなって来たので、傘を差しながら近くの「城山公園」の散策に、帰り道に「木崎神社」に参拝してから船に戻り得意のキムチオムレツと粟島でいただいた玉ねぎで酢の物を作り船内で夕食、食事が終わったところへ一昨日来艇していただいた地元ヨットクラブのまとめ役のENKYさんと若手のWTNBさんが相次いで来艇、持参していただいたビールとおつまみで時間を忘れての歓談になりました、ENKYさんの直近の目標は佐渡島一周だそうで、忙しい仕事の合間でも早く達成できるといいですね、そしていつかは太平洋岸まで来られるといいですね。明日は朝から好天の予報、柏崎マリーナを目指そうと思います。