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大王崎・波切(なきり)港へ |
走行距離 : 78.61 NM |
Total : 259.81 NM |
走行時間 : 11:40 |
Total : 44:00 |
今日の行程は途中に良い港が無い遠州灘なので12時間以上覚悟しなければなりません、そのため少しだけ早く起き5:35に出港、隣に係留していた「HAPPY
CHILD」のYMMTさんはすでに出港していました。 防波堤を抜けてすぐに見えてきた御前崎(おまえぞき)沖にある御前岩(ごぜんいわ)の標識を目標にまずは南東方向に、岩を大きく周ってから黒潮の反流をつかまえるために海岸線に沿って西に針路を取りました。 発電炉廃棄で話題になっている浜岡原発沖を過ぎると案の定0.5ノット以上の連れ潮を捕まえ、その後ずっと波切港の寸前まで連れ潮の恩恵にあずかることができました。 遠州灘の海岸線はどこまで行っても全くといっていいほど変化のない単調な海岸で、あのあたりが福田港、天龍川河口、浜名湖、知多半島と地図と見比べながら退屈な時間がすぎるのをジッと我慢の航海です。 浜名湖の沖からは西南西に変針して紀伊半島南東端の大王埼を目指します、一昨年に訪れた「安乗埼灯台」が右手によく見えています。
波切港はしっかりした漁港で、「K&A」のYMGCさんに教えていただいた岸壁に17:15着岸、11間40分の永が―い航海でした。対水距離71.53NM、対地距離78.61NM、連れ潮のおかげで十分に明るいうちに入港できて今回の難所の一つの長いレグを乗り切りました。 約1時間半後に「HAPPY
CHILD」が入港、もやいをとってからすぐ目の前の丘の上にある風呂で眼下の自艇と海を見ながらのゆったりとした入浴後、街中の居酒屋で夕食を済ませました。 明日は一日雨の予報です、ゆっくり寝てのんびりとこの港町で過ごすつもりです。
現在の停泊位置 : 34°16.984′N
136°53.903′E |
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波切港で待機 |
走行距離 : 0 NM |
Total : 259.81 NM |
走行時間 : 0:00 |
Total : 44:00 |
朝早くから強い雨と風の音で目覚めてしまいました、もうすでに出港は断念していたのでもやいロープを確認し、簡単な朝食を食べてしばしまどろんでから、すぐ後ろに係留している「HUPPY
CHILD」のもやいの取り直しを手伝って再度睡眠、昼時になってYMMTさんと真昼の宴会で盛り上がったあとは酔っ払ってまたまた睡眠、寝てばかりの一日でした。 二人とも目覚めたのが夕方の六時で、それから丘の上の「葉瑠香」でゆっくり入浴して昨夜と同じ居酒屋「大万」に行って夕食となりました。 隣の席の日本語の上手な韓国人二人組に声を掛けられ話をしていると、彼らは日本でヨットを買い付けて韓国まで運ぶ途中だそうです、そういえば漁港の奥に一杯のヨットが見えていました。 話をしてみると、私の一昨年の日本一周の途中と昨年に韓国釜山に行く途中に対馬でお世話になりました厳原のヨットマンTBKさんの事をよく知っているとのこと、この世界の狭さに驚いたり懐かしかったりです。
楽しい会話の後に彼らは明日の出港に備えて早めにヨットに戻って行きました、気を付けて韓国まで行ってください。
「大万」の娘さんとYMMTさんと一緒に、実は10歳の男の子のお母さんでした
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波切港で待機二日目 |
走行距離 : 0 NM |
Total : 259.81 NM |
走行時間 : 0:00 |
Total : 44:00 |
晴れ間も見えてきたけど昨日の風がまだ残っていて時折弱い雨が降る安定しない空模様です。
午前中の出港はまず無しと決め、徒歩で大王崎の灯台まで散策、海上を見降ろすとまだ大きなうねりが残っています、やはり今日は出港せずにこの港町を楽しむ事にしました。
地元の人にお聞きしたら今日は港近くの「大慈寺」の縁日とのこと、早速YMMTさんと一緒に出かけましだ。「あじさい祭り」と銘打って町の人たちが大勢集まっていました、地元の奥さんたちが出している出店で「ところてん」を味わい、寺の周りを散策するとそこかしこにあじさいの花盛りです、いっぱい写真をとりましたがやはり肉眼で見た感激を表せるような写真はなかなか撮れませんでしたけど。
今日は土曜日、船に戻ると学校帰りの近所の小学生が3人船に遊びに来て、それから次々と7-8人の小学生が集まってきて船の上はまるで託児所状態になってしまいました、元気な子供たちです。
昼にはYMMTさんが自転車で離れたスーパーに行って食糧を入手して来てカンチュウハイを飲みながらの昼食、風も弱くなりすっかり晴れて暑いので、最初はコックピットのトジャーの中で昼寝をしていたけど暑くてたまらなくパゥハッチを開けて風の通るようにしたキュビンの中での昼寝タイムになってしまいました。
夕方になり近くでキャンプしている名古屋から車で来た家族と一緒に満月が港の水面をキラキラ照らすのを見ながら「Happy
Child」の船上で歓談、ここは楽しく静かな港です、帰路にもまた立ち寄りたい気持ちになりました。
明日は紀伊長島港、新宮港、南紀勝浦辺りに行く予定です。
大王埼の灯台、海はまだ少し荒れていました
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6/7 |
三木浦港へ |
走行距離 : 47.60 NM |
Total : 307.41 NM |
走行時間 : 9:00 |
Total : 53:00 |
朝、明るくなってすぐに出港準備、「HAPPY
CHILD」に続いて朝日が上がったばかりの5:10に釣り人の多い岸壁を離れました。 少し北風が強かったけど昨日の朝よりまだましです、すぐにセールを上げて朝日に映えている大王埼の灯台を右手に見ながら南西方向に、辺りには漁船の群れで海面が埋め尽くされています。大きな定置網をと漁船の群れを避けながら狭い「布施田水道」へ進入して行きました。 水道を抜けてから陸沿いに行くため真西方向へ、右手に英虞湾や五ヵ所湾の入り口を眺めながら北寄りの良い風にエンジンの回転を落としての快適なセーリングです。 日差しが強く気温がどんどん上がり10時になると北風が急に弱まり、すぐにポートサイドから海風が吹いてきました。陸地が夏の日差しに温められて海から陸地に向かって吹くのが海風です、海岸線の形を考えながらこの海風を利用して紀伊半島の海岸線の変化を楽しんだ航海でした。 尾鷲港に近づくにつれて次第に左方向に変わる風に合わせながら三木埼の先端へ、柱状石理が露出している三木埼先端にある神の島の岩礁を大きく周り賀田湾に進入、14:10に三木浦の一番奥の浮桟橋に着岸しました、9時間ちょうど、対地距離47.60NM、対水距離48.88NM、水道では一時1ノット近い向かい潮に遭ったのに意外と順調な海面でした。YMMTさんと一緒に着岸儀式をした後はしっかりと昼寝タイム、目覚めたのは夜の7時過ぎでした。 ここは本当に静かな入り江です、鏡のような水面に対岸の山波が上下反対に映っている夜景を楽しみながらYMMTさんとキャンプ状態の夕食、本当に最高気分の夜を十分に味わっています。 次はゆっくりと新宮か那智勝浦あたりを目指します。
現在の停泊位置: 33°58.997′N
136°14.958′E
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6/8 |
新宮・三輪崎港へ |
走行距離 : 25.66 NM |
Total : 333.07 NM |
走行時間 : 4:30 |
Total : 57:30 |
天候は晴れ、6:40に「Happy
Child」と一緒に離岸して、鏡のような静かな三木浦から外海へ、最初は少しうねりを感じましたがすぐに収まり海岸の断崖を眺めながら弱い追い風のランニング状態で新宮に一直線で向いました。 少しですが終始連れ潮でスピードは一時7ノットまで上がり予定より早く三輪湾に達していまい、そろりそろりと湾内を北へ、11:10に地元ヨットクラブの手作り浮桟橋に着艇しました、4時間30分、対水距離23.81NM、対地距離25.66NMです。 一昨年もお世話になりました新宮ヨットクラブのMEDさんが仕事の合間に駆け付けていただき、もやいをとっていただきました、「いつもお世話になります」。 12時になるとスキー仲間のGENさんが名物の「めはり寿司」持って来艇、昨シーズンはスキー場でお会いできなかったので約1年半ぶりの再会です、しばし昼食をとりながら歓談してGENさんは仕事に戻っていきました。 昼寝タイムの後は徒歩で三輪崎駅近くの食事処「おふくろ」で一杯飲みながら食事、今日もユッタリとした一日でした。明日は難関の潮岬を越えて周参見港に向かう予定です。 現在の停泊位置: 33°41.000′N
135°59.183′E
並走する「Happy Child」のYMMTさん
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6/9 |
周参見(すさみ)港へ |
走行距離 : 40.81 NM |
Total : 373.88NM |
走行時間 : 8:10 |
Total : 65:40 |
昨夜は昼寝をしてか今日は早目の5:25に出港、薄い雲の上から一時太陽が姿を現しましたが、それ以上現れることはなくずっと薄いウインドブレーカーを羽織ったままです。 黒潮の影響を避けるために追い潮の恩恵に預かりながら串本港に向かい、大島の内側を通って串本大橋をそろりそろりとくぐってから潮岬沖へ出ました。 一昨年にはここで大きなうねりに遭いましたが今日は波も無く全く穏やかな海面です、ただ、2ノット近い向かい潮にスピードがどんどん落ち一時は3ノット台になってしまいました、さらに周参見まではずーと1ノット前後の潮で前半の貯金をすっかり使い果たしてしまったようです。 13:35に周参見港の一昨年と全く同じ場所に着岸、8時間10分、対水距離42.73NM、対地距離40.81NMと、やはり潮の影響が大きかった!。
岸壁でGPSの地図ROMを交換していると、前に停泊していた41フィートのカタマランからイギリス人のアーニさんが奥様と娘さんを連れて来て声をかけていただきました。フロリダから一家4人で南洋諸島軽油で日本に来て、いったん韓国釜山に行った後沖縄を経由して香港まで行くそうです。二人の娘さんはまだ小学校低学年らしく船内には教科書やら参考書をたくさん積んでいました、日本人の家族ではとても真似のできない旅を楽しんでいるようで、うらやましい!!。 明日の午後は天気が崩れそうです、3艇揃って午前中に近くの白浜まで行くことで話がまとまりました。 現在の停泊位置: 33°32.856′N
135°29.249′E
「カタマラン」: 双胴船、小さ目の帆でも船の抵抗が少ないためスピートがでて、しかも横揺れの少ないヨットです。
6時頃やっと顔を出した朝日、このあと隠れてしまいました
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6/10 |
南紀白浜・綱不知(つなしらず)へ |
走行距離 : 19.52 NM |
Total : 393.40 NM |
走行時間 : 3:20 |
Total : 69.00 |
気象予報をチェックすると和歌山県に午後からの「強風波浪注意報」が出ています、なんとか今日の早い内に田辺湾のもやいロープが要らないといわれるほど静かな「綱不知」にたどり着きたいと6:00に3艇が揃って出港しました。 港外に出てまず南西に向かうと向かい風で早くも波が高くなっていました、ほどなく雨が降って来たので急いで雨具を着こみ、海岸線から1マイルをキープしながら北西方向から少しずつ北に針路を向けて行きました、クオーターの風で常に7ノット以上をキープ、海面は荒れていたけど結構良いセーリングでしたよ。
8時半に白浜の「番所の崎」と同緯度に達したのを機に北東に針路を変えて田辺湾に進入、「阪田鼻」北にある東方位標識の近くでセールを降ろしてそろりそろりと狭い綱不知に入り9:20に浮桟橋に着岸、3時間20分の短いクルージングでした。対水距離:18.31NM、対地距離:19.52NM。
もやいを取ると強い雨が降ってきました、アーニさんの広いデッキで雨を避けながらビールとブランデーで乾杯儀式に続いてヨット談義となりました。 昼食時には桟橋脇にある「綱の湯」で三日ぶりのお風呂でスッキリした後、陸路で来た家内が合流して目の前のラーメン屋「もり」で昼食、ここは30m以内で事が足りる便利なところです。
昼寝の後は徒歩で10分くらいの所にあるコインランドリーで洗濯しながら隣の「喜楽」でYMMTさんと三人で一杯の楽しい夕食、一旦船に戻ってから再度「綱の湯」でユッタリ!今夜もぐっすり眠れそうです。 次は由良港の予定ですが明日も天候が悪そうなのでここで待機になるでしょうね。
現在の停泊位置: 33°41.119′N 135°21.318′E
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