7/2
尾道海の駅での待機12日目
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 630.32 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 113:40
昨夜までの雨はすっかり上がり今日の空は明るくなっています。
朝の9時過ぎに「フェアウインド」に確認すると、部品の発送に手間取っているようで今日の作業は無し、早くても明日の昼過ぎに作業をすることになりました。
昼食時を待ってまずは3軒目の行列のできる尾道ラーメン店の「つたふじ本店」の行列に並ぶ事にしました。3軒の中で一番クラッシックな感じのラーメンの味を堪能、腹ごなしに市街地の東にある「浄土寺」に参拝に向かいました。
「浄土寺」は数多い尾道の寺社の中でただ一か所「国宝」に指定されている「本堂」と「多宝塔」があるお寺です、由緒ある堂が沢山建っていました。境内の前からは尾道の街が一望に見渡せ、夕暮れ時の景色が素晴らしいとの事ですが、今日は雲が多いので望み薄です。
船への帰り道にある「おのみち映画資料館」で小津安二郎監督の世界を楽しみ、次に小さな「おのみち歴史博物館」を見学してから戻って来ました。
ここ二日間は雨のためほとんど船にこもりっきりだったので、今日は体を動かす喜びを味わいました、このクルージング中に少しでもダイエットをしようと思っているので、今日は少しい効果があったかな?
瀬戸内は波が静かなのでローリング・ダイエットは望み薄、少しでも港町散策に精をださなければ・・・。
夕方には散策の途中で見つけた居酒屋「おお川」で一杯、明日からは少しは活動的な生活に戻れるでしょうか。
  
                      国宝の浄土寺・多宝塔
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尾道海の駅での待機13日目
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 630.32 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 113:40
今日で尾道での長逗留もケリが着きそうなので商工会議所の「おのみち海の駅」受付に行って係留料金を精算しました。
早めに昼食をとってから最干潮の時刻前に「フェアウインド」の桟橋に着いたら、タイミング良く部品が届いたようで、すぐに「さつき」を吊り上げていただき作業の準備にかかりました。
フォアステーのワイヤーを通すためジブファーラーを分解したら痛んだ理由が判明しました、技術的な話なのでここでは詳しく書くことはやめますが、8年前に依頼したジブファーラーの組直し作業に問題があったのです。
ジブファーラーを組み立てるのに少し時間がかかりそうなので、今日の取り付けは中止して中央桟橋に戻ってきました。
でもこれで解決のメドが立ちました、3度目の「ラドン温泉」でユッタリしてから魚料理屋の「まん作」で明日が見えた事に乾杯(早まらなければ良いのですが・・・)。
「ラドン温泉」に行った時、従業員に「良くいらっしゃるようなのでポイントカードを作りませんか?ポイントが貯まるとお得ですよ」と勧誘されました、たびたび来るので地元の人間に間違えられてしまったのです、来たくないことはない良いお風呂ですが、もうポイントが貯まるほどは来ないでしょう「千葉から来ているのです」
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尾道海の駅での待機14日目
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 630.32 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 113:40
今日でちょうど2週間の滞在になります、いつもの様にいつものテレビ番組を見てから、家内が約10日間分の洗濯物を持ってコインランドリーに行き、帰りに買ってきたコンビニの「冷やし中華」で昼食を済ませました。
1時過ぎに潮の流れが弱まったのを見計らって再度「フェアウインド」の桟橋に移動し、干潮時を待ってジブファーラーを取り付けようとしたのですが、まだ完全に組みあがっておらず今日の取り付けも断念しました。
戻りは海の駅の前を通り過ぎ「尾道大橋」をくぐって戸崎水道付近まで機走で散策し中央桟橋に戻ってきました。これで明日の出港もなくなりさらに滞在が一日延びることになりましたが、二人はもう慣れっこになっています。
夕方には涼しくなった川風、いやここは川のように見えるけど海なのです、デッキで海風に涼みながら乾杯、冷蔵庫に残っている物で簡単な料理を作りゆっくりとした食事となりました。
背後の山の上には「千光寺」、対岸では造船所の巨大なクレーンが色とりどりにライトアップされています。
いつも「私たちには有り余った時間がある」を合言葉にこの場所で生活(?)をしていますが、すぐ傍で毎日朝から夜まで釣りをしている一団に我々はどう映っているのでしょうか、彼らもアラカンのように見えますけど、もしかしたら「ホームレス」と思われているのかも、「仕事が無い」「住む所が定まっていない」とまあ同じようなものですが・・・。
7/5
尾道海の駅での待機15日目
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 630.32 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 113:40
今日は曇りがち、涼しいので快適に船の中で午前中を過ごし、昼には商店街に出て行って古い街中の銭湯を改造した「尾道カレー」の店での昼食となりました。
干潮の15:39に合わせて14時過ぎに「フエアウィンド」の桟橋に移動、まずジブファーラーの組み立て状況を確認してから時折強い雨の降る中で皆さんに取り付け作業を続けていただきました
5時前に取り付け作業完了、これで元の「さつき」になりました、一生懸命対応していただいた「フエアウィンド」のKNMRさんとそのスタッフの方たちに本当に感謝しています。
スッキリした気持ちでいつもの中央桟橋にもどってから徒歩で銭湯「栗原温泉」に行って体も気持ちもゆったりと汗を流し、前から気になっていた駅の近くの居酒屋「みち草」で「本当にメドがついたね」と乾杯。
洒落のうまいマスターに私もたじたじとなりながら尾道の最後の夜を楽しく過ごしました。
カレンダーを見ると確かに半月もの永い間この尾道に居たのですが、色々と観光もできたし街中をあちこち見て周ったり、とイベントがタップリあった毎日で、それほど永く居た感じはありません。
時間の制限が無いからこそこんな経験できたのでしょうね。
明日は状況が許せば久し振りに出港して「大三島」の宮浦に立ち寄り、「蒲刈り島」あたりまで行く予定です。
7/6
かまがり海の駅へ、半月ぶりのクルージングです
 走行距離 : 36.0 NM
 Total : 666.32 NM
 走行時間 : 6:15
 Total : 119;55
ついに半月もの永い間暮らした尾道を脱出しました、6:35に出港して朝モヤの中に薄れていく街並みを何度も振り返りながら半月前に通ったルートを逆走、さらに「因島大橋」を見通せるところから一昨年のコースを逆送することになりました。
高根島沖まで来ると向かい潮が強まり、対水速度6ノットをキープしていても対地速度は3ノット台に落ちてしまいます、最速潮流の時刻なのでジッと我慢するしかありません。
大久野島の南側を通り、本船航路沿いに南下して宮浦の航路標識を確認してから大三島の宮浦港へ、10:15に観光桟橋の南にある浮桟橋に着艇、3時間40分で対水距離21.05NM、対地距離18.20NM、向かい潮のため予定より時間がかかってしまいました。
空はすっかり晴れ上がり暑くてたまらないので缶ビールを一杯、徒歩で「大山祇(おおやまつみ)神社」参拝に向かいました。樹齢4千年以上のクスノキや本殿に参拝してから国宝館に入館、国内の国宝・重要文化財の約80%の甲冑や刀剣がここに展示されていて、源義経、源頼朝、鶴姫などゆかりの甲冑もあり、入館料以上の展示物に圧倒されて大満足の見学でした。
平日にもかかわらず神社の周りは観光客で賑わっていたのに、参道の町はシャッターの閉まった店、人気のない家、崩れ落ちかけている家などが目立ちほとんど死にかけている町の様相を見せています、しまなみ道路の開通も影響してか、若い者は島を出て行ってしまったのでしょうね、すれ違う人もありませんでした。
12:50に再出港、今度はすぐ連れ潮に乗り快調な走りで一時は9ノット近くまで速度が上がります。
木下瀬戸を通り大型船航路に出てから西に向かい、15:25に蒲刈島の浮桟橋に到着、終始連れ潮の恩恵を受けて対水距離14.40M、対地距離17.80NMなのに2時間35分と速かった。
本日の合計では対水距離35.45NMに対して対地距離が36.00NMと午前中の損失を午後に取り戻したようです。
昼寝をしてから近くの「やすらぎの館」で風呂を浴びて、満月の月を眺めながら久し振りの航海の余韻に乾杯しました。
次は宮島に寄ってから広島観音マリーナの予定です。

宮浦の係留位置: 34°14.840′N  132°59.655′E
現在の停泊位置: 34°09.972′N  132°44.426′E

 
                     大三島「大山祇(おおやまつみ)神社」の本殿
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厳島神社経由、広島観音マリーナへ
 走行距離 : 36.8 NM
 Total : 703.12 NM
 走行時間 : 6:25
 Total : 126:20
6:30に「かまがり海の駅」を出発、少し遠回りですが狭い水路を嫌い上黒島と下黒島の南側を周ってから音戸ノ瀬戸に向かいました、海上はモヤっていて冷しかったのですが次第に日がさしてくると気温が一気に上がってきます。
「音戸ノ瀬戸」は幅が60mほどの非常に狭い水路です、途中では大型船と行き交いたくないので同方向の大型船と一緒に進入したいと思い、スピートを落とし後方から近づいてきた大型貨物船の後ろに着いて進入しました。
呉市の造船所を眺め江田島北の大須瀬戸を通って牡蠣いかだの多い水域を通り、フェリーが頻繁に行き交うのに注意して厳島神社沖まで行きました、水深計を注視しながら海側から大鳥居の近くまで進入、私は前に写真を撮っているので、カメラマンを家内に任せたら神社をバックに大鳥居の写真をバチバチ撮っていましたよ。
11:30大鳥居南側の浮桟橋に着岸、5時間ちょうど、対水距離27.98NM、対地距離28.56NM。
早速徒歩で「厳島神社」に向かい、まずは名物の「かき丼」で昼食をしてから世界遺産を参拝して来ました。
今日は大潮で神社から大鳥居まで潮が引き徒歩で渡っている人が沢山見られます、この状況を見て私は「さつき」が座礁するのではないかと気が気ではありません、急ぎ船に戻り少し早めですが13:25に再出発です。
10m/s以上の南風が吹き始まったので、メインセールは揚げずに機走でマリーナへ、今回は牡蠣いかだが少なくてまばらなのです、かえってマリーナまでの航路が良く判らず遠く東側を迂回してからマリーナへ入って行きました。マリーナ着14:50、1時間25分、対水距離8.09NM、対地距離8.24NM。
一昨年にもお会いしたヨットマンのODさんが駆け付けて来ていてもやいを取っていただき、さらに今日で千葉に帰る家内を広島駅まで送っていただいた後、奥様と一緒に「さつき」に来艇、しばしヨット談義になりました、明日は天気が悪そうでここに滞在する予定なので近くの温泉に連れて行っていただけるそうです。
夕刻には仕事を終えたヤマハのARKWさんに迎えに来ていただき一緒に食事、久し振りにお会いして楽しい夕食となりました。明日はゆっくり起きよう!

宮島の係留位置: 34°17.818′N  132°18.703′E
現在の停泊位置: 34°21.508′N  132°24.956′E
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広島観音マリーナで待機
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 703.12 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 126:20
昨夜から強い南風が吹き、強い雨が降っています、これで瀬戸内地方の水不足も解消されるのではないでしょうか、今日の出港は断念し9時半にマリーナ事務所に行って二泊の停泊手続きをしました。
昼前にODさんに迎えに来ていただき広島の奥座敷と言われる「湯ノ山温泉」へ、山の中の野趣豊かな天然温泉で広島藩の浅野氏も通ったところだそうです、本当に湯ったりしてしまいましたよ。
入浴の後は広島西区のODさんのマンションにお招きいただきました、高台のマンションのベランダからは広島湾が一望に見渡せて、これなら湾内を航行するヨットの動きが良く分かるはずです、残念ながら今日は雨雲が低く垂れこめていて厳島までは見ることができませんでしたが、抜群のロケーションにあるお宅です。
OD邸で奄美大島の黒糖焼酎をタップリ御馳走になりました、昨日からいろいろとお気遣いいただきましたODご夫妻に感謝です。
明日も天候は思わしくないようですが、もし少しでも好転すれば倉橋島あたりまで行き梅雨明けを待とうと思っています。