6/30
狼煙漁港(高屋地区)へ
 走行距離 : 24.0 NM
 Total : 1124.2 NM
 走行時間 : 4:40
 Total : 202:10
今朝はゆっくり起床し気象データをチェック、能登の南部には大雨注意報が出ていますがここ能登北部は大丈夫なようです、西側にも目立った雨域はなく西の空が心なしか明るくなってきています。
すぐ近くのガソリンスタンドが7時に開店するのを待ってポリタンクに軽油を38リッター購入、いつもなら60リッターくらい消費するまで補給しないのですが、次が寂しい狼煙(のろし)漁港と舳倉島(へぐらじま)と続くので念のため満杯にすることにしました。
7:55に離岸して静かな九十九湾を後にして富山湾へ、少し波立っていますが昨日ほどではなく、陸から1マイルの所まで沖出ししてから飯田湾を左手に見ながら長手崎の灯台沖1マイルのポイントを目指します、風は真向かいですが連れ潮で結構快適なモーターボート状態でした。長手崎を回る頃には薄日が差してきて暖かくなり、前方に灯台の周りに多数の暗礁がある遭崎が見えてきました。この灯台を大きく避けて北へ、その後も水深20mのラインにかからないように針路をとり、禄剛崎を回って西に向かうと久しぶりに大きなうねりが出てきました、でも太平洋の波に比べれば静かな方です、アビーム10ノット風にエンジンを落とし今日初めてジブを開き快走!、もう少し楽しみたいなと思っているうちに狼煙漁港に到着してしまいました。
12:35漁協近くの岸壁に着岸、対水25.6NM、対地24.0NM、5時間40分でした、北風のため少しうねりが入っています。
ここはテレビも映らず携帯電話も繋がりません、近くに公衆電話を見つけ家と銚子マリーナに連絡を入れることにしました。
7/1
狼煙漁港で待機
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1124.2 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 202:10
朝早くからうねりが港に入って来ています、うねりの入り難い形の港ですが北寄りの風で港外はかなり荒れている様子です。5時に県道を少し歩いて、かすかに携帯が繋がる場所で海上気象と天気図を携帯でチェック、しばらくは様子見になりそうです。帰り道で雨が降ってきてバス停で雨宿り、あまり人通りも無い場所なので「変な人」がいるように思われてはいないでしょうか?。
沖から帰って来た漁師さんに様子を尋ねると「波が強くて今日は漁をせずに帰って来た」とのこと、昼くらいから晴れる予報なので9時と11時をチェックポイントにして判断することにしました。11時、風は収まってきているが海上の波は相変わらす荒い、今日の出港は取りやめにしました。近くの食料店で買い物、お店の人によると今日は輪島から舳倉島行きのフェリーは休航だったとの事、「やはり、私だけが臆病者ではなかった」。
佐渡小木で買ってきた「かにラーメン」で昼食を摂り、しばし昼寝をした後自転車で約3.5Km先にある木の浦の国民宿舎へ入浴に向かいました、帰り道の岬の展望台からは夕日に輝く海の先に舳倉島(へぐらじま)と手前の七ッ島がくっきりと見えています、「舳倉島は断念して輪島で都会暮らしをしよう」と思っていましたが、「この機会に是非舳倉島に行かねば」との思いも強くなってしまいました。
明日の天候と明日以降の天候を考えて、近くの輪島へ行くか舳倉島へ行くかを判断する予定です。
 
                  遠くに見える舳倉島(右)と七ッ島(左)の影
7/2
輪島港へ
 走行距離 : 18.4 NM
 Total : 1142.6 NM
 走行時間 : 3:40
 Total : 205:50
5時に起床し、いつもの県道上のポイントで海上気象をチェック、風と波は少しずつ収まってきているようなので意を決して出港準備をして6:15に離岸、漁協を手伝っているお母さんが岸壁の草むしりをしていましたが、こちらの出港に気付き手を振って見送っていただきました。港外に出ると約2mのうねり、久しぶりです。セールを揚げて西に転進すると真後ろからの風で大きくローリングしながら輪島に向かいました。太平洋では珍しくはないがここでは「2mの波は、冬には凪の時、夏には時化の時」だそうです、確かに日本海に入ってから一番大きな波です。ずっと真後ろの風の方向と強さにセールを合わせながらほとんど能登の景色を楽しむ余裕はありません。右手に舳倉島を見ながら「海上の状況が良ければあそこに行くのになぁ」と思いながら一路輪島港へ。
9:55輪島港に入り一番北奥の岸壁に着岸、対水19.0NM、対地18.4NM、3時間40分の短時間のクルージングでした、海上状況が悪く時折小雨が降る中でこれ以上進む気はありません。恒例の着岸儀式のあとで昼寝、起きてからこの日記のドラフトを作成して船外を見るといつの間にか他のヨットが後ろに着いています。早速挨拶に行くと福岡から佐渡島に向かっているHDKさん夫婦の「来夏U」で、私の佐渡までの情報とHDKさんの中国・九州の情報を交換させていただきました。
夕方には3人で徒歩で一番近い「ときわ湯」で入浴、番台で紹介された居酒屋で一緒に食事をして船に帰って来ました。私の船で九州のおすすめ港の情報をいろいろとお聞きしました、お蔭様で早く九州へたどり着く楽しみができました。「明日、天気になぁーれ」ムリか?
次は天気次第で舳倉島かまたは富来と180度違う目的地です、天気任せの風来坊の旅です。
7/3
富来(とぎ)漁港へ
 走行距離 : 29.0 NM
 Total : 1171.6 NM
 走行時間 : 5:00
 Total : 210:50
5時に起床、気象データをチェックしました。レーダーアメダス合成図によると舳倉島の西側に強い雨域があります、まもなく舳倉島は雨降りになるはず、残念ながら舳倉島に行くのは断念しました「ひじょーぉに残念!!」。
この雨雲が能登半島の東北部にかかるのも時間の問題です、東に向かう「来夏U」のHDKさん夫婦にこの情報を伝えてからご夫婦に見送られて7:10に出港しました。港外に出ると昨日ほどではないがまだうねりが残っています、刺し網海域を避けて1マイル以上沖出ししてから西へ、しばらく右手に見えていた舳倉島がすぐに雨雲に隠れてしまいました。真後ろからのうねりと風に時折サーフィングをしなら常時6ノット以上をキープ、ローリングはありますが結構快適です。皆月湾を過ぎて南寄りに方向を変えると次第に風も波も弱まりほとんど機走状態で能登半島の西側へ入って行き久しぶりに霞ヶ浦状態の日本海になりました、これで日本海の西域に入って来たことを実感しました。
メールでずっと情報を交換していた深浦に向かう途中の「ヒロ」のKWBTさんから久しぶりに電話が入りました、KWBTさんと昨夜お会いしたHDKさん夫婦とは旧知の仲だそうです、どこにどういうつながりがあるのか分からないものですね、そのすぐ後にHDKさんの奥様からも電話をいただきました、さらに「福井港のHTKYMさんに、さつきが向かっていることを連絡しました」との事です、助かります、感謝。
海士崎に近づくと刺し網の林状態、できるだけ広いところを探してスラロームを続け刺し網を避ける事約1時間、この海域を抜け岬間近を回り富来漁港へ、元からあった漁港の南側に立派な防波堤が出来て港の形が変わってしまっています。12:10港の北東奥の岸壁に着岸、対水・対地とも29.0NM、5時間00分。
薄日が差してとにかく暑い、ハッチを全部開けると風が通り抜けてキャビン内の方が涼しいのでキャビン内でいつもの着艇儀式に続いて昼食そして昼寝、昨夜寝るのが遅かったため熟睡してしまいました。
夕方には自転車で5分くらいの入浴施設へ、浴場スタッフの案内で3Kmくらい先の食堂で夕食を摂りホームセンター、スーパーと周り船に戻って来ました。少したまった汚れ物を昨日入手した「洗濯バケツ」で洗濯、これでコインランドリーが見つからなくても安心です。次の目的地は金沢港の予定です。
7/4
金沢港へ
 走行距離 : 32.7 NM
 Total : 1204.3 NM
 走行時間 : 5:45
 Total : 216:35
朝5時に起きると船が浮いています、あたりまえ?、実は昨夜の最干潮時の夜10時から12時の間、キールが海底に着いてしまいました、波もうねりも全く無い港内なので全く異常は感じられず最初はヒヤヒヤしていましたが全く揺れない船内というのも不気味なものです。
今にも雨が落ちて来そうな厚い雲がかかっていますが、雨の降り始めるのは能登・加賀地方とも15時以降の予報で、洗濯物を取り込み6:35に離岸、港外でセールを揚げてまずは定置網を避け南西に進路を取りました、風は12ノット以上でポートのアビーム、エンジンの回転数を落として快走です、このまま行くと全く陸地が見えなくなるので志賀原発沖からは滝港方向へ転針して陸地に近付くコースをとりました。滝港の灯台を真横に見てから金沢港へ転針、少し雲のかかった白山を左手に見ながら進むと次第に風が弱まり機走になってしまいました。
金沢の約6マイル手前から急に風圧帯に突入、おまけに早めの雨が降って来たので今度はエンジンを落とさずに6.5ノット以上をキープしてまたまた金沢に向けて快走です。
12:20造船所脇の岸壁に着岸、対水33.2NM、対地32.7NM、5時間45分でした、ここなら引き波の心配も全く無さそうです。
いつもの着岸儀式そして昼食を済まして昼寝から起きると、日曜日に狼煙漁港にご夫婦で釣りに来ていたMTMTさんから電話です、雨の中を車で迎えに来ていただき金沢市の住宅地にある豪邸(私にはそう見えました、150坪もあるのです)にご招待いただきました、お酒をいただきカラオケルームでたまたま帰省していました息子さんと一緒に盛り上がってしまいました。明日は朝から雨模様、早々と金沢で待機することを決めました。

 
                 卯辰山(うたつやま)公園から望む金沢市街
7/5
金沢港にて待機
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1204.3 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 216.35
朝少し遅くMTMT邸で目を覚ますと外は雨、昼前には雨が上がるとの予報ですが今日の出港は断念しました。
朝風呂をいただいて、くつろいでいると次第に空が明るくなって薄日がさしてきました、しかしもう10時過ぎています、もう出港する時刻ではありません。すっかり晴天になってからMTMTさんの車で金沢市内を全部見渡せる卯辰(うたつ)山公園へ、私が船をとめた港の方向が良く見えています。その後船まで送っていただきました。一晩楽しく過ごすことが出来ました、ありがとうございます。
船に戻って昨日の洗濯物を日に干し昼食そして昼寝、すっかり晴れ渡っていますが風が少々強い、明日の天候に期待することにします。次の目的地は福井港です。

 
                   金沢港の造船所脇に係留した「さつき」
7/6
福井県・三国港へ
 走行距離 : 40.0 NM
 Total : 1244.3 NM
 走行時間 : 7:10
 Total : 223:45
朝目が覚めるとすでに岸壁には数人の釣り人が糸を垂れていす。 昨夜は早く寝たのですぐに出港準備をして6:20に離岸、深い港から出るのに20分ほどかかり、港外に出ると西寄りの風とうねりが真正面から襲ってきます。波も風も西に行くほどおさまるとの予報なので我慢しながら2時間以上、小松空港沖まで来て波は静かになるものの風は相変わらす真正面からで機走の連続でした。
福井港沖の雄島を視認できる頃になってやっと風が少し北に触れたので6.5ノットをキープすることができるようになりました。雄島をまわり南に転針するとアビームの風で三国港口まで東尋坊を左手に見ながらの快走ですが、20分くらいでもう港口です。九頭竜川に入り左岸寄りは浅瀬が多いため中央線より右岸寄りを水深計を見ながら遡って行くと、NTTのタワー前の岸壁でHTKYMさんから紹介されましたIMDさんが待っていてくれてもやいを取っていただきました。13:30着岸、対水42.2NM、対地40.0NM、7時間10分。
IMDさんはこの土地の漆工芸作家で工房にお招きしていただき、すばらしい作品を沢山見せていただき、さらに風呂に連れて行っていただきました。共に夕食を摂り船に帰ってきたのが10時近くになってしまいましたが、今日も充実した一日でした。IMDさん本日はありがとうございました。 次は若狭湾の一番奥に新設された大飯マリーナを目指します。

 
            海上から望む「東尋坊」、今日はサスペンスの撮影がないようです