7/28
大分県・姫島港へ
 走行距離 : 38.0 NM
 Total : 1820.7 NM
 走行時間 : 5:45
 Total : 325:40
隣に係留していた「ボヌール」のTNKさんが出港するのを見届けてからこちらも出港準備をして7:15に離岸しました、天気は良いのですがうっすらとモヤがかかっているので陸寄りのコースを諦め、まずはランニング(追い風)で姫島の南の国東半島を目指しました、先に出港した「ボヌール」と追いかけるように新門司マリーナを出港したヨットの姿が左前方に見えていました。「さつき」は南寄りのコースを取ったため2時間ほどで2艇の姿が見えなくなり、さらに陸地も全く見えなくなりました。11時くらいになると国東半島の山並みが!、海岸線を確認できるまで近付いてから姫島港に針路を変更すると、それまで1ノットだった連れ潮が次第に2ノットくらいに上がり、さらに7ノットの風がアビームで吹き始まり港に向かって快進、そういえば銚子マリーナの隣のポンツーンに「快進丸」という船がいたなぁ。13:00、フェリー桟橋の向かい側にもやいを取りました。 5時間45分、対水距離33.9NM、対地距離38.0NM、かなり得をした航海でした。今日はとにかく暑い、暑い!、暑い!!。すぐに港近くのクーラーの効いた「姫茶屋」で昼食、久しぶりに床屋に行ってさっぱりしてから昼寝タイムとなりました。先に入っていた2艇は別の食堂で食事をした後、次の停泊地に向けて出港して行ったようです。
夕方には「かのや」で一杯やってから近くの神社のお祭りに、源平合戦を思わせる神楽はすばらしいものでした。携帯で撮った写真をアップします。次は別府マリーナを目指します。


宵のお祭りで演じられたストーリーのある神楽でした
7/29
別府港マリーナへ
 走行距離 : 35.4 NM
 Total : 1856.1 NM
 走行時間 : 5:40
 Total : 331:20
昨夜夕食を摂った「かのや」のメニューに「はげみりん」という一品がありました、薄くなった頭をなぜながら聞いてみると「かわはぎのミリン干し」だそうです。それはさておき、今日は別府の温泉が待っているので、少々張り切りながら7:30に姫島を出港しました。今日もモヤがかかり視界は1-2マイル程度、でも日差しは強く暑い!、たびたび冷蔵庫から冷えた水を取り出してがぶ飲みを繰り返しながら国東半島を半周して別府湾へ、「早く冷えたチューハイで着艇儀式がしたい!」。
13:10に的ケ浜公園の北隣のマリーナに入港、輪島でお会いした「来夏」のHDKさんからすでに連絡が入っていまして、この地のヨットマンのSEOKさんに桟橋でもやいを取っていただきました、不案内の港での支援は本当に助かります。5時間40分、対水距離34.9NM、対地距離35.4NM。的ケ浜公園で今夜は花火大会があるようで屋台がたくさん出ていて、沖合いにはすでに花火を上げる大きな船台が移動して来ていました。せっかく別府に来たのだからと近くの「好楽」に宿泊の予約を入れゆっくりお湯に浸かりました、久しぶりに揺れない畳の上で眠れそうです。食事を済ませたのでこれから花火見物、そしてヨットクラブの皆さんが集まっているところに挨拶に行って来ます。次の目的地は明日考えることにします、いつもその場しのぎの「さつき」です。

 
                    別府湾・的ケ浜・満月の夜の花火大会
7/30
大分県・臼杵(うすき)港へ
 走行距離 : 32.2 NM
 Total : 1888.3 NM
 走行時間 : 5:00
 Total : 336:20
昨夜の的ケ浜は、こんなにも別府には住民がいるのか。と思うほどの人人でにぎわっていました、人込みをかき分けながら近くのヨットクラブの集合場所へ、数十人のクラブメンバーが集まり花火見物を楽しんでいました。
もやいを取っていただきましたSEOKさんと奥様に家内と二人でご挨拶とお礼、花火大会が終了すると航海中にお電話をいただいていましたOSGさんが海上からの花火見物から戻ってきて初対面となりました。
OSGさんには次に行く海域の港の情報を色々と事細かく教えていただきました、別府のヨットクラブの活動状況は、これまで見てきたどの地域よりも活発な様子で大変にうらやましく思いました。
今朝は「好楽」で早めに朝食を摂りすぐに係留場所へ、鳥取港から約2週間同行してきた家内がここから空路で千葉に帰るとのこと、家内を桟橋に残し見送られながら8:15に出港、久しぶりの一人旅となりました。港外に出ると結構強い風があり追い潮にも助けられ8ノット以上で大分市の工場地帯を右手にみながら真東に向かって快走。
「関さば」で有名な関崎の先端沖にある平瀬の標識を大きく離して近づくと潮の本流に突入、3-4ノットの潮流で船速はどんどん上がり海面は関門海峡と同じでドンブラコ・ドンブラコ、テーブルから物の落ちる音を聞きながら約30分間格闘して次第に臼杵港方面に方向を変えていきました。本流から脱出すると海面はすぐに穏やかになりスターボからアビームの良い風を受け、エンジンを落として、しばし7ノット以上のスピードで滑るようなセーリングを楽しんでしまいました。港から出てくるフェリーを避けながら13:15に造船所向かい側の岸壁に着岸、ちょうど大潮の引き潮時で見上げるような岸壁をやっとの思いでよじ登り汗ダクでもやいをとりました。5時間ちょうど、対水距離29.3NM、対地距離32.2NMでした。
いつもの儀式と昼寝タイムの後、自転車で市内探査に出発、昔の臼杵城跡には一部楼閣が再現されていて、城下町の雰囲気の街並みの残るしっとりとした市街です。たまたま入ったメガネ屋の紹介で地鳥料理の店「ゆふ」で定番の「ゆふ焼き」と「冷奴」で一杯、ここは次回陸路でも近所に来た時には立ち寄ってみたいお勧めの店ですよ。
南の海上に台風が発生して明後日くらいから影響が出てきそうです。
明日は佐伯港に入りしばらくそこに滞在し台風をやり過ごすつもりです、このところ休養日無しで走り続けているので、久しぶりの休養日となりそう、影響が少なければ良いのですが・・・。

 
                          夕暮れの臼杵城址
7/31
大分県・佐伯港へ
 走行距離 : 25.3 NM
 Total : 1913.6 NM
 走行時間 : 4:10
 Total : 340:30
今朝は6時少し前まで眠ってしまいました、近くのフェリーターミナルまで散策をして臼杵の観光パンフレットをいただいてから出港準備、昨日着艇した時には見上げるような岸壁が、今朝はほぼデッキと同じ高さになっています、こちらの干満の差の大きさはすごいですね、多分九州西部はもっとすごいのだろうと想像しています。
出港準備をしているとウォーキングをしているお母さんが二人、船内を見ていきました「一生に一度で、初めての貴重な経験でした」とさ、まだまだ長生きしそうに見えましたけど・・・。
7:50出港、港外には網を引いている漁船がいっぱい、それらを避けるため蛇行しながら直前に出港したフェリーの航跡を追いかけ、津久見島近くを回り保戸島の沖の岩礁に向かって東へ、少し連れ潮があり風も程良く順調な航海です。岩礁を回ろうとすると漁船の大軍、30隻くらいいるのでしょうか、全部を避けるのは面倒と一番間隔の空いている所を通り少しずつ南へ、蒲戸崎を回って西に向かうと風がアビームに変わり昨日のようにエンジンを落として滑るような快走、このところセーリングが多くなっています、そうだ!やはり「さつき」はヨットだったんだ。
12:00佐伯港北側の船泊まりの中の作業船の隣に着艇、見上げるように高い岸壁に今日もやっとの思いでよじ登りました。4時間10分、対水距離24.2NM、対地距離25.3NM、今日も暑かった。
昼食を摂ってからくつろいでいると、すでに連絡を取ってあった佐伯ヨットクラブ会長のNSYMさんが来艇、ここから南の港の状況を事細かく教えていただきました。夕方には市内に食事に連れて行っていただけるようです。
台風の動きが気になります、進路によってはここで数日缶詰になりそうです。
8/1
台風避難で大入(おおにゅう)島へ移動
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1913.6 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 340:30
昨夜は店で会った他のお客さんと大変盛り上がり船に戻ってきたのは12時を回っていました。しかしこちらの郷土料理の「ごまだしうどん」はおいしかった!!。
今朝はまぶしいほどの晴れ、気温はどんどん上がってきています、ところが昼前から南寄りの風がだんだん強くなってきています、やはりこれも台風の影響でしょう、隣の漁船も別の岸壁に避難するようで、私にも「移ったほうが良いよ」とアドバイスをいただきました。昼近くになって昨日のNSYMさんと一緒に明日からの台風の影響を避けるため、大入島の「さいき・おおにゅうじま海の駅」前の浮き桟橋へ船を移動することになりました、島のヨットマンMSNGさんにも手伝っていただき、サイド・アンカーとスターンから岸壁の手すりにもやいを取り、浮き桟橋から離して係留することができました。これで完璧でしょう、地元のヨットマンに感謝して昼寝タイムとなりました。
ここは九州に14ヶ所ある「海の駅」の一つで、深い佐伯湾に面していてとても静かな所です、天候さえ良ければ正面に落ちる夕日が楽しめるベストスポットですが、今日は雲の動きが早くどうなることやら。
目覚めてから近くの「海士夏館(あまなつかん)」でお風呂をいただき帰って来ると、今日合宿に来た明大生の一行が相次いで来艇、教授も一緒にヨットの中を見学していきました。その関係もあり夜には係留桟橋前の「食彩館」の芝生広場で島の人達が開いた歓迎会に同席、若い人達と楽しい夜を過ごすことができました。
明日は朝から雨模様の予報、もやいを締めて明日からの悪天候に備えてから眠ることにします。
8/2
大入島で待機
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1913.6 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 340:30
今朝は久しぶりにゴーゴーという強風の音で目を覚ましました。この風でも船が桟橋に押し付けられてしまっているので、風の息継ぎのタイミングを見はからいながら対抗もやいを短くしました。台風情報では5号は真っ直ぐこちらの方に向かっています、直撃です!。9時頃になると急に風雨が強まり一時は25ノットの風、この旅の途中ではこのくらいの風でセーリングをしたことがありますが、係留している時には初めての経験です。
昨日のMSNGさんが雨の中を長いロープを持って来艇、ロープを一本50m以上先の手すりからバウに一本追加して、さらに昨日スターンに引いたもやいを曳いていただきました。昼前には近くの「海士夏館」に宿泊予約を取り非難、台風が通過する今夜は地上で寝ることにしました。時間が経つにつれ風雨がさらに強まり、夕食後には建物が風圧でミシミシと音を立てるほどになり、窓から見える「さつき」のマストが大きく左右に揺れていますが、猛烈な風雨の中では見に行く訳にもいかずジッと無事を祈るだけです。
夜9時にはまだ暴風圏にあるにもかかわらず急に風が弱まって来たので桟橋に行ってみました、夜目にハルにはダメージが全く無くスタンションが桟橋に当たった為か少し曲がっている程度でした、もやいを増さなかったらもっと大きな被害が出たでしょう、明日はキャビン内をチェックしますがこの様子だと大きな被害は無さそうです。
とりあえず一安心して今日は畳の上で眠りに就くことにします。
8/3
台風をやりすごしました
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1913.6 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 340:30
昨夜は猛烈な風雨でしたが無事やりすごす事ができました。皆さんに大変ご心配をおかけしまして申し訳ありません、無事です。(携帯から)
8/3
大入島で待機三日目
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1913.6 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 340.30
朝起きるとまだ雨が強く降っています、船の方は昨夜チェックしたので、ゆっくりと食事をし「海士夏館」のロビーでテレビを見てのんびり、雨が上がった昼前に船内の片付けに行こうとしていたら、私の姿が船に無いのを心配してMSNGさんから電話が入りすでに船に来ていることです、急いで船に向かうと道路には昨夜の風で飛ばされた瓦のかけらがたくさん散らばっていて昨夜の嵐のすごさを改めて感じました。
「さつき」の被害は
  1.スタンションが2本少し曲がって
  2.銚子マリーナの旗が飛んで無くなっていた
  3.ソーラーパネルが飛んでライフラインに絡まっていた
  4.テーブルの上の物がすべて床に落ちていた
 くらいで大きな被害はありませんでした。

お昼までかかり片付けをしてから「食彩館」で昼食をとり、腹ごなしに自転車で大入島南部を半周して酒屋を見つけて残り少なくなった好物のチューハイを仕入れて戻ってきました。
夕方には明大生を10名ほど乗せて湾内を30分ほどのサンセット・クルージング、昨夜の荒れ模様は嘘のように静まっていました、雲が多く夕日は見られなかったのが残念です、それでも学生達は喜んでいました、最初は私のことを島の人間だと思っていたようですが・・・。次は海上の状況を見ながら宮崎県北部の港を目指します。