7/08
今日は歩きました。
ホテル・モン・セルバン(マッターホルンのフランス名)に滞在している茨城の山歩きの会の女性だけのグループと朝830分に合流して一緒にクライネ・マッターホルン行きのゴンドラ・ステーションに向かいました。
ところがシュバルツゼーからトレッケナーシュテグの間のゴンドラが運休しています、仕方なくシュバルツゼーで下車して急遽ツムト経由の「お花畑コースハイキング」に変更、マッターホルンの北壁を眺めながら途中でお弁当食べて、ユックリとツェルマットまで下りました。
すぐに登山電車に乗ってゴルナグラードのコースをハイキング、今日も天候が良く快適なハイキングの一日でした。
明日は同じグループと、ゴンドラが動けばクライネ・マッターホルンまで、動かなかった場合にはスネガ辺りのハイキングとなりそうです。
今日の夕食は、昨日お会いした愛知からのMRIさんご夫妻と、長野から単身旅行中のMZN青年と、隣のレストランでチーズフォンジュを囲んでの食事です。
こちらは夜が更けるのが遅いので、皆さんのこれまでの旅行話をつまみに楽しい時を過ごすことができました。

7/09
暑いシャモニーに移動
今日はシュバルツゼーから先のゴンドラが動いたので、昨日のグループと標高3883mにあるクライネ・マッターホルンのヨーロッパで一番高い展望台に行きました。少しモヤっていても、モンブランやメンヒ、ユングフラウなどが遠くに確認できます。
展望台を降りてからは雪の上に出て、テオドル氷河を滑るスキーヤーや、隣の4164mブライトホルンに登っている大勢の人達を暫し眺めていました。山の好きな添乗員のKSKWさんは、しきりに「来年はあそこまで登るぞ・・」と、さらに若いメンバーの女性が「滑りたーい!!」とつぶやいています、来年のこのツアーのオプションとして「ブライトホルン登山」、「フリータイムスキー」が加わるかも知れませんね。
グループが昼食のためツェルマットのレストランに入ったのを機に、私は皆さんと別れて電車でシャモニーに戻ってきました。
シャモニーは暑い!!、たった600m低いだけなのに、標高だけの問題ではないかも。
ここではバスタブに入れるのでユックリと入浴してから、遅い昼寝で爆睡してしまいました。
明日からは着る物を考える必要が有りそうです、少なくともリュックの中のダウンベストは不要かも・・。
7/10
ラック・ブラン・コースの下見

12日に予定されているラック・ブランのコースの下見に出かけました。
ツェルマット程ではないけれども、ここシャモニーでも日本人観光客を多く見かけます、バス停で待っていると7-8人の山歩きの日本人ツアーグループと一緒に待つことになりました。同じプラの駐車場で下車したのですが、ゴンドラに乗る気配が有りません、彼らはどこに行くのでしょうか、花のきれいなフロリアあたりかも?
私はゴンドラとリフトを乗り継いで10日前と同じコースに向かいましたが、先月には残雪の上を歩く事が多かったのに、もうすっかり雪が溶けて全てのコースがはっきりしています、これなら初めての人でも難なく歩けるでしょう。
ラック・ブランでユックリした後、フレジュールへの帰路ではツツジが山肌一面に咲き誇っていて真っ赤になっていました、写真をアップします。
プラからの帰りのバスの中ではアメリカ東海岸の州から来たアメリカ人グループと一緒になり、色々とお話をしました。ヨーロッパでは英語をネイティブに話す人が少ないので、相手の英語力気にせずに話ができるのがなんとも心地良いものでした。これまではできるだけ理解しやすい単語を使い簡便な言い回しをするように心掛けながら、私なりに一生懸命に会話をしていたのですが・・・。
部屋に戻ってからは予報どおり雷が鳴り、夕立となりました。今日も一日暑かったのでこれで凌ぎ易くなりました、日本では梅雨の真っ盛りなのでしょうね。

  

     山一面のつつじ、こちらでは「アルペンローズ」と呼んでいます、バラではないのに

7/11
休養日、でもエギュイユ・ド・ミディへ

久々に予定もなくユックリと目が覚めていたのですが、7月に入って観光客が増えたエギュイユ・ド・ミデイ行きのゴンドラの状態が気になりチェックするため駅に向かいました。
こちらに来て毎日歩いているので、どうもジッとしていられなくなっています。
ゴンドラ駅には長蛇の列、約半数は日本人グループで占められています。3-4本待ちの状態でしたが、今日は10分間隔で運行されています。それでもエギュイユ・ド・ミデイまで約一時間かけて辿りつき、さらに3842mの展望台までのエレベータにも列を作っていました。
展望台からはモンブランの全容が良く見えていますが、今日は雲が多く、ここからはモン・セルバン(マッターホルン)の頭は微かに見えている程度でした。
土砂崩れで運休していたモンタンベール行きの登山電車が運行している事を確認してから、早目にUEK邸に帰り昼寝タイムとなりました、今日も暑い!!
夕刻にはホテルに着いた明日のツアーグループに会いに滞在ホテルに行き挨拶をして帰ってきました。やはり60代から70代半ばまでの元気な熟年のグループでした。
明日のコースぱ少しきついコースなので途中で脱落者が出ない事を祈ります。

   

     エギュイユ・ド・ミディから間近に見るアルプス一高いモンブラン
      (白い山という名、日本では白山または白根山のような名前?)

7/12
ツアーグループとラックブランヘ

昨夜、滞在ホテルで顔合わせをした20名の関東から来たツァーグループとラック・ブランのコースに向かいました。
一昨日よりも雪が溶けていて、さらに湿度が低く、シャモニー谷の反対側に見えるモンブランがひと際クッキリと見えています、絶好のハイキング日和となりました。
中には初めての山歩きの方が「今まで、何故あんなにもきつい思いをして山に登るのか理解できませんでしたけど、来てみて理解できました、こんなすばらしい景色を自分の足で歩いて来て見られるなんて、やみつきになりそうです、この歳になって初めて分かりました、もっと早くから山歩きをしていれば良かったのに・・」との声がありました。天候が良かったお陰ですね。
このグループ、明日はシャモニーで自由行動だそうで、モンタンベール辺りを散策するようです。
それにしても一泊ずつ場所を代えて弾丸ツァーの様なグループもいれば、同じ場所に3泊してユッタリとするグループもいるようです。これでも西洋人から見れば弾丸ツアーに見えるのかもしれませんね。
30
年前にスイスのホテルで会ったドイツ人に「私たちはここに3泊もしてユックリとスキーを楽しんでいます」とお話しましたら、「クレージー!!、私は仕事が忙しいので、ここに2週間しか滞在できないのです」との応えが帰ってきました、余暇の使い方の考えが全く違うのに驚かされた事を思い出します。

  

     いつもお祭り状態のシャモニーの街

7/13
エーデルワイスの花が咲きはじめました

朝まだ暗い4時に車でシャモニーを出発してツェルマットのガイドに行って来ました。
シュテリゼーからブラウヘルトまでの帰り道、いつも通るハイキング道の傍らに10本ほどの野生の小さなエーデルワイスが咲き始めていました。ツアーの人達はいつも声を揃えて「エーデルワイスは咲いていませんか?」と質問するので「まだ少し早いですね」と答えていたのですが、このところの暑い天気で咲き始めたようです。
他の高山植物に比べて色も地味で、決してきれいな花ではないのに、昔流行ったミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の影響でしょうか?、わざわざここまで見に来なくても日本の尾瀬至仏岳などに同種のものが咲いているのに・・・。
ところで「サウンド・オブ・ミュージック」やその中の「エーデルワイス」の歌などは、こちらスイスの人達は全く知りません、日本人が演奏を頼んでも出て来ません、あれはアメリカのブロードウエイの世界で、こちらでは全く知られていない世界なのです。
「アルプスの少女ハイジ」や「フランダースの犬」なども日本では有名でもこちらではマイナーなようですよ。

  

      シャモニーの広場ではクライミングの国際大会が
    この女性はオーバーハングした斜面をよじのぼり、見事20m程上のゴールにたどりつきました。

7/14
休養日
もう一カ月以上も毎日山歩きをしたので、今日は休養日としました。
朝、車で下の町の大型スーパーに行ってUEK家の食糧の買い出しに同行、家に戻ってからは昼寝と読書で一日を過ごしました。
この家からはモンブランと、3842mの展望台のあるエギュイユ・ド・ミディがほぼ45度の角度に見えていて、雲の流れで日々その様相が変わるのが良くわかります。
次のガイドは18日のツェルマットの予定ですので、しばらくはシャモニーの町を散策します。
シャモニーで気になっているのは、私の船と同じ名前の「さつき」という名のただ一軒の日本食レストラン、全ての値段が高い中で比較的安価な13ユーロ(1500)の「鳥の照り焼き丼」を一度食して「さつき」の名刺を渡したいと思っています。
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