7/22
天気がイマイチの為、引きこもり生活

今日は雲が多く、モンブラン山頂は隠れたままです。午後から雨の予報なのでジッと家の中で過ごす事にしました。
昨年尾道港で半月もの永い間、引き籠った経験がありますが、何かそれに近い感覚が有ります。
夕方、と言っても7時くらいからですが、珍しく強い雨が降ってきました。
明日も一日雨模様の予報です。

  
     毎朝、寝覚めのオレンジジュースを飲み、一服しながら眺めている景色

7/23
一日中雨模様です

金沢に達したNSさんからの情報で、金沢のMZDさんというヨットマンの方にこのブログをよく読んでいただいているそうです、私は一度もコンタクトを取った事の無い方だと思うのですが、このブログを参考にして航海に出ようとしているのであれば、いい加減な事を書くわけにはいかないなと痛感しました。
今日は珍しく朝から雨が降っています、雨の止んだスキに町のスーパーに買い出しに出かけたのですが、途中でまた雨に降られてしまいました。
家内からの連絡とネットのニュースでスイスのバレー州で列車の脱線横転事故により多数の負傷者が出ている模様、日本人観光客の多い「氷河特急」での事故なので大変心配です。

  
    家の壁に飾ってある花も雨に濡れています    
7/24
昨夜は雪が降りました

雨はほとんど上がりました。朝いつもの目覚めタイムに山を見上げていると、4000m以上は相変わらず厚い雲に隠れていましたが、3500m以上が白く雪化粧をしています。昨日の雨は高所では雪だったようです。一昨年、ニュージーランドのマウント・クック近くのホテルの窓から見た景色を思い出しました。
次にラック・ブランの予定があるので、少し寒い中を10日ぶりにラック・ブランまでのコースを回ってきました、一時雪がバラつきましたよ。
シャモニーへの帰路に花で飾られた山小屋のフロリアに立ち寄ってコーヒーを飲んでいると、かなり高齢の日本人女性がフランス人に日本語だけで一生懸命に道を聞いています。フランス人もお手上げの様子、私が声を掛けると、プラの教会までのコースを知りたいとのこと。彼女が持っていた地図は息子の嫁に書いてもらったという簡単な地図と、雑誌からコピーしたような簡単な案内図だけです。私が向かう方向と曲がり角を教えましたら、鹿児島弁混じりの言葉で色々とお話していただきました。
80
歳をすでに過ぎての一人旅で、今は千葉県の息子の所に住んでいるそうです。「私も千葉の稲毛からです」と言うと、「稲毛で有名な斉藤さんをご存じでしょう、山好きな有名な方ですから」とのこと、稲毛だけで20万人以上の人口があり、その中で山好きな斉藤さんは数知れずいるでしょうから、かなり困惑してしまいました。
でも、このお歳で明後日には一人でグリンデルワルトに向かうそうです、言葉が通じないのに一人旅を続けておられるのには本当に頭が下がりました。

  
      アイベックスの親

  
      野生のヤギ、アイベックスの子供達

7/25
今日も寒い、シャモニー北部のル・ツールで運動不足解消
いつもガラス窓を開けて寝ているのですが、今日はことのほか寒い空気で目覚めました。目覚めのオレンジジュースを飲みながら、目の前のモンブランを見上げると4日ぶりにその姿を現しています、昨夜晴れていたため放射冷却で気温が下がったものと思われます。
WEK
氏の朝のトレーニングが終了するのを待って、一緒にシャモニー北部のル・ツールに行き、ゴンドラ一本分の標高差約400mを登ってからゴンドラで戻ってきました。
日照はあるのですが、気温は相変わらずに低いまま、窓の開放を小さくして休養日を過ごしました。
夕方に明日のツァーグループに会う為にホテルを訪れると、いつものように60代から70代のお元気そうなお父さんとお母さん達です。ただ、若い女性の添乗員だけが疲労困憊と筋肉痛の状態で一歩も歩けない様子です。昨日ツェルマットのシュバルツゼーとリッフェルゼーのハイキングコースを歩いてきただけで、しかも登りは全く無くて緩やかな下りだけのコースだったのに・・・。普段歩かない人はこのくらいでダウンしてしまうのですね。「保険に入っているから」と日曜日にもかかわらず無理やり医者をホテルに呼んで診断してもらい80ユーロを払って一粒の錠剤をもらっていました。
明日は添乗員抜きのガイドになりそうです。
7/26
今日もまた寒かった、ラックブラン・ハイキングに

朝見上げると3500M以上は厚い雲の中で、もちろんモンブラン山頂は見えていません。
7
時に宿泊先のホテルに行くと、添乗員は昨日の医師から渡された錠剤と、私が渡した日本の薬事法に規制されていない強いシップ薬のせいか、今日は同行する事になりました、ひとまず安心です。なんでも患部がシップで熱くて眠れなかったそうですが、でも歩けるようになって良かった!!
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年前に私がオリンピックの支援でアトランタに行った時、飛行機の中からトイレにも座れないほどひどい腰痛に襲われていましたが、アトランタの薬局で「プラスター・フォー・バック・エイク」と言って買い求めたシップの効いた事、熱くて夜も寝られないほどでしたが、4日間苦しんだ腰痛が一晩で嘘のように解消されました。
その時の経験から、外国に行くとシップ薬を探し求めていましたが、今回はこれが役立ちました。
気温は低くて汗もかかずに雲の切れたモンブランを見ながらのハイキング、とは言っても結構登り下りのあるコースですが、皆さん無事に景色を楽しみながらラック・ブラン(白い湖)まで辿りつきました。
風があったものの、しばらく待つと湖に映る「逆さモンブラン」の撮影に皆さん夢中、天候が回復して本当に良かったですね。
予定より少し早く下界に降りてホテルに帰着、皆さん感激して私に握手をしていただきました。天候が良かったのも、景色が良かったのも、全部私のせいではないのに・・、でも楽しかったですね!!
明日は朝早くまたスイスのツェルマットに向かいます。

  

      ラック・ブランからのモンブラン
皆さん雑誌などでここの「逆さモンブラン」を求めて来ているようです。
残念ながら風があり、クリアな写真は撮れませんでしたが、皆さん目的をはたしたようです。

7/27
エーデルワイスが花盗賊に遭いました
昨夜からの雨が今朝もまだ残っている中、4時半に車でツェルマットに向かいました。一時間弱走り、マルチニーを過ぎる頃には雨が上がりましたが、その後ツェルマットに到着してもまだ厚い雲が空を覆っています。
しかし、ケーブルカーとゴンドラで2571mのブラウヘルトまで登るとそこはもう雲の上、今朝までの雨は上空では雪だったようで、マッターホルンなど周りの山々の3500m以上が白く雪化粧されています。皆さんは添乗員の話も聞かず景色を撮るのに夢中になってしまいました。
シュテリ湖までは先日エーデルワイスが咲いているのを見つけた山側のコースをとりました。しかし今日は全くみあたらず、GPSで記録しておいた地点に全く有りません。ここにも不心得者が居るのでしょう、摘んで行かれてしまったようです、本当に残念な事です。
皆さんガッカリして、帰りに下の道を戻ると、たった2輪ですが有りました!!。かわるがわる写真を撮ってやっと満足したようでしたよ。
このところ涼しい日々が続いています、この北の地ではもう夏は終わりなのです。高山植物の数もめっきり減り、秋の花が咲き始まっていました。来月に入ってから帰国すると暑い暑い熱帯の日本が待っているのでしょうね。
7/28
サランシェの病院で
私が病気になったのでは有りません!!
全く私がガイドするグループの方ではありませんが、昨夜イタリアの山小屋のシャワールームで転倒し右手首を骨折した日本人女性が手術をするので、サランシェの総合病院に入院したとの事です。何度か車の点検に訪れた工場近くの病院なので、旅行社からの依頼で通訳として付き添いをする事になり病院に向かいました。
同行の御主人がいましたので、保険会社や旅行社と病院それにご夫婦の仲立ちをしながら、一緒に手術の終わるのを待ちました。なんと病室を出てから戻るまで5時間以上、でもほとんどの時間は麻酔が効くまでの時間と麻酔から覚めるまでの時間だったそうで、手術にかかった時間はあまり永くはなかったようです。
それにしても、こんなに遠く離れた異国で入院する状態に遭っても旅行社と保険会社が色々と動いてくれて、ご主人曰く「日本国内でなにかあった時と同じ対応をしてくれるシステムが出来ているのに驚いた、幕末や明治初期に海外に来ていた日本人は、何かあったら本当に心細かったことでしょうね」。
ご夫妻は千葉県内に住んでいて、ご主人の出身が栃木県とのこと、さらに兄弟の一人が黒磯(現那須塩原市)に住んでいて、よく黒磯に行っているそうです、この3地域が私と共通しています、色々とお話しながら奥様の手術が終わるのを待ちました。
明日の朝は退院の為にシャモニーに泊っているご主人とまた病院に向かう予定です。
今日のお昼時、新潟県の粟島から電話が入りました。NSさんが粟島浦港に入ったようで、私の知っている粟島の皆さんが船の中に集まり宴会をしている様子、ノリノリの電話をいただきました。NSさんも日本海クルージングを楽しんでいる様子ですよ。
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