8/12
朝焼けも堪能

日本人観光客が減ったとはいえツェルマットの「日本橋」は今朝も朝焼けのマッターホルンを見る日本人で混雑していることでしょう。
今朝の日の出は6:25です、3100mの朝は寒く氷点下になっています、6:10に完全防寒の体勢で外に出るとすぐにTMSGさんのお二人が出てきました。すぐに朝焼けが始まり、西側にある「マッターホルン」「ダン・ブランシュ」「ワイスホルン」などを赤く染めました。
ひと時の朝の景色を楽しんだ後朝食をとってから始発の登山電車で下山して駅前でお二人とお別れしました。
ツェルマットの町は昨日からお祭りが始まっていてスイスの民族衣装を着た人達が音楽バンドを組み市街地を練り歩いたり、子供達がカウベルを鳴らしながら行進したり、駅前広場では生バンドでの男女のフオークダンスを披露していました。観光だけが産業のこの町ではいろいろな催しを度々計画していていつも大変に賑わっている町です。
UEKさんのガイドの終わるのを待って車でフランス・シャモニーに戻ってきました、日差しが心なしか弱くなりもう秋の気配が漂い始めています、猛暑の日本に比べてこちらのとても夏は短いようです。

  
        朝焼けのマッターホルン

  

       朝焼けの空をバックにしたリムフイッシュホルン(魚の背ビレ)

8/13
ロンドンオリンピックが閉幕しました

昨日2週間の日程のロンドンオリンピックが終了しました。時差の関係で日本国内にいたら夜ふかしをして観戦しなければならなかったのでしょうが、こちらでは2時間の時差なので結構見たい競技を観戦することができました。ただ日本のテレビ放送をインターネットで見るので画像が荒く、早い動きは多少コマ送りのようなのを我慢しながらの観戦でした、それでも時々1996年のアトランタ、1998の長野で仕事をしていた頃を思い浮かべながら、今回は全くの観客として十分に楽しむことができました。日本選手団は過去最高のメダル獲得数を記し、特に団体競技の活躍が目立ってメダルを獲得したようです。
6月にシャモニーに来た頃には朝の5時には空が明るくなり、夜10時過ぎまで空が明るかったのに、このところは6時にならないと明るくならず、夜は9時には暗くなってきます。昼の長さがもう2時間も短くなっていてアルプスでは秋の訪れが感じられます。
明日はまたツェルマットでのガイドが入っています、天気はまあまあ良さそう。

8/14
いつもの定番「リッフェル湖ハイキング」でした

早朝にツェルマットに行き宿泊先の4ツ星ホテル「クリスチャニア」で添乗員の私と同姓のENDさんにお会いして打ち合わせ、私は一足先にゴルナグラード行きの駅でチケットを購入の支援をしてグループを待ちました。
7月までのグループには新婚カップルが混じっているくらいでほとんど見られなかったのですが、夏休みに入ったせいか若い人が大勢参加しているのが目立っているグループでした。
聞けば一家5人で参加している家族もあるとの事、旅行費用も一家で300万円を越すのではないかといらぬ心配をしてしまいます、でもやはり他の国の人達に比べ日本人は裕福なのですね。
昨日は「ユングフラウ」の見える「グリンデルワルト」から移動して来たようで快晴で全ての山が見え、今日もツェルマットの全ての山を見ることができ、「旅行代金は安かった!!」としきりに感激していました。
「リッフェルゼー」の3つ目の湖は静かでマッターホルンがきれいに写っていましたし、風も少なく7月中の様な寒さもなく絶好のハイキング日和でしたよ。
目に見えて数がすくなくなった日本人旅行グループですが、壮大な景色に満足して帰っていただくのが一番の喜びです、「全てガイドの私のお陰ですよ」と大きな声で言ってしまいました。
明日は日本からガイド仲間のWTNBさんがフランスに到着の予定、少し賑やかになりそうです。

  
        三番目の湖から

8/15
WTNBさんが到着

7月中は寒い日、特に朝晩の冷え込みの大きな日が多かったのが、8月に入ると少なくなりました。やっと通常の気候に戻ったような感じです、でも確実に秋の空気が入って来ているようで緯度の高いこの地の短い夏が過ぎようとしています。「一雨ごとに秋が近ずく」の言葉どおり明日は雨が降る予報です。
夕刻にスキー仲間でもあるWTNBさんが到着しました、成田発の時刻が遅れた影響もありジュネーブ経由で予定より少し遅れてシャモニーに着きました。久しぶりの再会に明日からの予定の打ち合わせをしながら乾杯をしました。
明日もオフなので一緒にラックブラン辺りの散策に出かける予定です、10日ぶりの雨模様なのが少し心配ですが。

8/16
曇り空の下ラックブランへ

朝から久しぶりに雨が降っています、WTNBさんと車でプラまで送ってもらいゴンドラでフレジュールまで登ると雨は止んだものの全く雲の中で周りの景色は全く見えません、さらにチェアリフトでランデックス(2396m)まで行ってもやはり雲の中、いつものコースなので歩き始めると濃い霧で道が分からない二人のフランス人に道を聞かれました。「ラックブランはこちらだよ」と教えると一旦納得した様子でしたが、続けて「あなたは何度も来ているのか?」だと!!、信用されなかったみたい。「何度も来ている」と答えると安心した様子で私達の後をついてきました。
到着したラックブランも霧の中、少し休憩時間をとると次第に薄れて来て、ついにはモンブランが頭を出してきました、確実に晴れる方向です。
フレジュールそしてフロリアで休憩をとりながらシャモニーの町まで下りると、すっかり晴れ上がり強い日差しの夏空になりました。WTNBさんは時差の影響も少なかったようで、一緒に町中のレストランで遅めの昼食を食べて戻って来ました。出発時の湿った気持ちも今はスッキリした気持ちと心地よい疲労で冷えたビールのうまいこと!!
明日は3人でツェルマットに移動する予定。

  
     ラックブランに到着すると霧が薄れ始めました

8/17
                まだ「エーデルワイス」も咲いていました 

悪天候は昨日の午前までで今日からはまた数日間の好天時期に入ったようで、早朝の空は星で一杯です、先月中に何度も経験した朝の寒さなどは全くありません。
3人でツェルマットに移動すると、こちらでも雲一つ無い快晴です。総勢34人の大きなグループと「アンバサダーホテル」で合流して、スネガ・パラダイス、ロートホルン、シュテリ湖とガイドしました、数少ない「エーデルワイス」も見ることができて皆さん大満足のハイキングだったようでした。
ツェルマットの町まで下りて来ると気温が20℃近くまで上がってきました、今年一番の暑さかも知れませんが思い返せば一昨年には25℃まで上がった日が何日もありましたのでやはり今年の夏は涼しい、特に7月中には「暑い!!」と思う日が少なかったように思えます。それでイザという時のためリュックの中にいつもフリースを用意しています、一昨年にはなかったことですが・・。
6月にこちらアルプスに来てから早くも2カ月が経ち、あと半月あまりのアルプス生活になりました、このところ少なくなっていたガイドの仕事もまた少しずつ入ってきている様子で、日本人の経済状況の豊かさは日本にいた時には気づかなかったのに、この地にいると強く感じられます。

  
       シュテリ湖近くに咲くエーデルワイス

8/18
暑い夏がやっと来たかも

一昨年の7月にはローヌ川沿いのシオンやマルチーニを通る時に30℃の気温を経験しましたが、今年はまだありませんでした。でも昨日も暑かったと言ったけど今日はさらに暑かった!!、標高1600mのツェルマットでも26℃まで上がり、多分今年一番の暑さでしょう。
今日はグループ内の一部の希望者16名だけが登山電車でゴルナグラード展望台までの観光に行くためのガイドです。中には以前こご夫婦でこちらに来たことが有るけれど天候が悪くて山がほとんど見えなかったとの事、今日は雲一つ無い荘大な景色を見られてリベンジを果たしたようです。天候が絶好なのをいいことに「全て私のお陰です」と強気にガイドを進めたら皆さんのって来て、短時間のガイドでしたが昼食のレストラン前でお別れの挨拶をすると皆さん握手を求めてきました。中には「また来ますのでそれまで頑張って」とエールを送られてしまいました。
お世辞半分としてもマッターホルン以外の山がたくさんある事を知って、さらにその景色に満足して次の旅行地に移動して行ってもらえれば私の責務はOKでしょう。
いずれにしても今日は暑かった!!、明日はオフ、天気も良いので洗濯でもします。

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