7/20
チューリッヒ空港までお客さんを送りました
シャモニーから車で朝7時にフィスプに行き、ホームでお会いしてから空港直行の電車に乗り込みました、奥様のお父さんがお亡くなりになったとのこと、大変気落ちしているご様子なので、言葉を交わすのにも大変気を遣う同行です。チューリッヒ空港のチェックインカウンターでの通訳をして、入管ゲートを入ってから登場ゲートまでの流れを何度も説明して無事送りだしました。多分今頃はシベリアあたりの上空でしょう、成田、それに乗り継いで千歳まで無事に帰ってください。
電車を乗り継いで6時間以上かけてシャモニーまで戻って来ましたが、マルチーニからシャモニーまで来るのに使う「モン・ブラン・エクスプレス」の鉄道が昨年から国境のスイス側の駅シャトラードからシャモニーまでの区間が工事の為不通になっていてバスで代行運行されていましたが、今日通ってみると途中のアルゼンチー・シャモニー間で鉄道が一部開通していて、アルゼンチーで電車に乗り換える時間が余分にかかるようになっていました、それでシャモニーに着いたのが6時過ぎになってしましました。

本来は
  マルチーニ===(電車)===シャモニー     で来るところが、
先日までは
  マルチーニ===(電車)===シャトラード?--(代行バス)---シャモニー    
と一回の乗換で済んだのが、
今日は
  マルチーニ===(電車)===シャトラード?--(バス)---アルゼンチー===(電車)===シャモニー
となり、一部が開通したためそれぞれ30分以上の二回の乗換時間が余計にかかり遅くなってしまったようです、早く全線開通してくれると良いのですが、こちらの工事はユックリと進んでいるようです。

  
      
「モン・ブラン・エクスプレス」の電車、マルチーニの駅で。
7/21
つれづれなるままに

こうして何もイベントのない日にブログを書こうとすると、なぜか兼好法師の随筆「徒然草」を思い浮かべてしまいます。
冒頭の部分「つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」ブログとはまさに現代の随筆のような気がします、書く人の品性が丸見えになりますが・・。
7月も半ばを過ぎて、日中の日差しの強い時には気温が上がりますが、今日も夕方に雷雨があり「一雨ごとに秋が近づいてくる」気配があります。
明日もオフで、明後日から予定が結構入って来ているようです。

  
   シャモニーの街角には毎日いろいろなパーフォーマーが出ています、パントマイム、チェリスト、
   バイオリニストそれに歌手など、以前には日本人女性が和田アキ子の「その鐘を鳴らすのはあなた」
   を歌っていました。
   写真は音楽学校の学生でしょうか?、若い4人の弦楽四重奏です。
7/22
今日もつれづれなるままに、です
朝の空一面にうすい雲がかかっています、秋によく見られるいわし雲のよう、秋が近い予感がします。明日ほぼ33年ぶりに行くサースフェー(ドイツ語読みだとザースフェー)の資料を読んだりしながら過ごしていました。
夕方リーデルアルプの滞在から久しぶりに帰って来たMYZKさんと一緒に町のテラスで明日行くサースフェーの情報を聞きながらの夕食となりました、明日は懐かしいサースフェーの下見に行く予定です。
7/23
サースフェーに行きました
調べてみると初めてサースフェーに来たのは1981年の3月でした、したがって32年ぶりという事になります。
MYZKさんの運転する車でツェルマットに向かい、途中のスタルデンで東側の谷を登りサースフェーに着きました。以前よりきれいになった町を懐かしく思い出しながら歩くとすぐに小さな町を通り抜けてしまいました。
天気は快晴、周りにはアラリンホルン(4027m)、アルプフーベル(4206m)、テッシュホルン(4491m)、ドーム(4545m)などの山々のツェルマットから見るのとは反対側の斜面が見えています。
さらにその北側にはツェルマットからは見えなかったレンツスピッツ(4294m)、ナーデルホルン(4327m)、ステックナーデルホルン(4241m)、ホーベルグホルン(4219m)、ティーレンホルン(4034m)4000m級の山々がこの谷の町に覆いかぶさるようにそびえています。北側にはワイスミース(4027m)、ラッギンホルン(4010m)も見えています。以前よりは小さくなったとはいえ、数々の氷河が町に向かって流れている様は圧巻です。
今日は標高1800mのこの町から2443mの所にあるスピールボーデンまで登って行くことにしました。日差しが大変強くて頭にかいた汗が下を向いている帽子のツバからボトボトと音を立てて落ちてきます、1時間50分のコースを1時間20分で登りきり、ゴンドラで下山してきました。
MYZKさんがリーデルアルプに向かってから私は一人でハンニングまで登り、今までにないほどたくさんの高山植物が咲いている山麓を見つけまし、ここはお勧めのコースですが残念ながらツアーのコースには入っていないようです。
バスでフィスプに下りMYZKさんと合流してシャモニーに戻ってきました。
明日はまたサースフェーに来る予定です。

   
      スピールボーデンのテラス
7/24
薄曇りの中サースフェーをうろうろしました

今朝は日本に向かうMYZKさんに見送られて私一人車でサースフェーに来ました。晴れてはいるのですが、雲が約は3500mくらいにかかっていて4000m級の山々の山頂は全く見えません。
まず明日の予定のコースを昨日の逆をたどり下見してきました。その足で以前にも行った事のあるフェルスキン(3000m)までゴンドラで往復、32年前はここから山頂まで雪上車に引かれながら登った所ですが、今では地下ケーブルカーで行けるようになっていました。さらにプラットジェン(2570m)もゴンドラで往復、これだけゴンドラに乗ってもたったの5スイス(500)です。この村の宿泊施設に泊まると、ホテルで「ビュルナーパス」というカードを作ってくれます、それをゴンドラ乗り場で提示すると5スイスフラン(5CHF)で一日中乗り放題の「サースパス」を発行してもらえます。
この国は「スイスパス」や私が持っている「半額」パス」などと観光客に対して手厚くもてなす仕組みが確立しているのに感心するだけでなく大変驚かされます。観光立国を目指している日本もガンバらなければ・・。
明日はスピールボーデンからのトレッキングです・

  
         マーモットが近くまで寄ってきました
  非常に警戒心の強い月歯目のマーモットに遭遇、こちらが静かにしていると足元まで近寄って来ました、
  非常に珍しい写真が撮れたのでアップします。 ウサギと同じくらいの大きさで、体重は5Kgくらいの成獣、
  一生の90%を地中の穴倉で暮らします。
7/25
           スピールボーデン(2443m)からサースフェー(1800m)へのトレッキング

切符を買おうとスピールボーデン行きのゴンドラ駅に早く行ったのですが、運行開始の8:46まで窓口も開かなければゴンドラも動き始まりません。おまけに「12:15から13:30まで昼休みのため停止します」との掲示、日本ではとても考えられません。ほぼ営業開始と同時に12人のグループと合流、乗客が来たのを見てからゴンドラをロープにかける作業をしていました。
天気はよく晴れていますが、主役のテッシュホルン(4491m)、ドム(4545m)やレンツスピッツ(4294m)の山頂からは常に雲が湧いていて全体が見える事はありませんでした。
それでもスピールボーデン近くでは遠目にマーモットを見ることができたり、切り立った氷河谷を恐る恐る覗き込み、氷河湖や水車のそばを通りトレッキングを楽しんでいただいて、予約時刻の15分前にサースフェーのレストラン前に到着して皆さんとお別れしました。
泊まっていたホテル「テンネ」で荷物を受け取り、車でツェルマットのいつものホテル「バーンホフ」ヘ入りました。(ちなみに「バーンホフ」とは「鉄道の駅」の意味です)
WTNBさんが長旅の末シャモニーに到着したようです。明日は定番トレッキングコースのリッフェルゼーを歩いてからシャモニーに戻ります。

  
      トレッキング途中にある水車

    すごく勢いよく回っていますが、もちろん観光用のイミテーション、粉を挽いているわけでもなく、
    発電などもしてしていません、勿体ない!!。車軸には何も連動していませんでした。
7/26
10日ぶりのリッフェルゼーのハイキング

駅から少し離れていましたが、今日の8人のグループを宿泊先のホテルまで迎えに行きました。皆さん歩き慣れている人ばかりではありませんでしたが、少人数のためか行動が速くてハイキングコースでの「日本人渋滞」にも巻き込まれずに済みました。少し雲が多めながら全ての山頂を見ることができ興奮しまくりのグループでした。
ガイド終了後にシャモニーに戻ると、昨日到着したWTNBさんが待っていて3ヶ月ぶりの再会にビールで乾杯、今日はツェルマットでも28℃まで気温が上がり暑い日なので、ビールがうまかった。
明日はオフの予定です。

  
   「バイケイソウ」、葉がお椀のような形をしていて、花の色が緑色なのが特徴です、
   背丈は1-1.5mくらい、葉には毒があるので要注意です。
   日本に多い「コバイケイソウ」は背丈が少し低くて花の色が真っ白。こちらではあまり見ませんでした。

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