7/27
なにも無い日でした

サースフェーの村はツェルマットの隣の谷で、間は4000m級の山で隔てられています。
2010年の南ア・ワールドカップサッカーに参加する岡田ジャパンが直前合宿をしたことで日本人にも知られるようになり、ツアーにも組み込まれるようになったようです。
32年前に来た時には日本人はおろか東洋人の姿は全く無くて、町を歩くと珍しがられて目で追いかけられました。ちょうど私たちが子供の頃、アメリカ人を珍しがって遠巻きにして見ていたのと同じ情景でした。

  
     サースフェーの村からの西側の景色、左のピークがテッシュホルン(4491m)
     中央のピークが山全体がスイスにある山で最高峰のドーム(4545m)
     右のピークがレンツスピッツ (4294m)
     この裏側にあるのがツェルマットの谷になります。
7/28
一日中モン・ブラン山頂は雲の中でした

時々喫煙のために外に出て見上げるけど、今日のモン・ブラン山頂は一度も顔を見せませんでした、天候は確実に下り坂のようです。
昼過ぎにUEKさんとWYNBさんがリーデルアルプのツアーから帰って来ました、今日のグループは二日前に私がサースフェーで担当したグループだったそうで、天候も良くヨーロッパ最大の「アレッチ氷河」の景観とハイキングを楽しんだようです。
このグループには、今度静岡にできる「昆虫博物館」の関係者がいて、大きな補虫網を持って資料集めのためすぐにグループから離脱して蝶を追いかける人が二人混じっていました、
今日も往年の昆虫少年よろしく補虫網を振りかざして単独行動だったようです。
明日から5日間スイスのツェルマットに滞在する予定ですが、明日の天気予報が一日中雨模様です、もしかしたらツアーの中止も有るかも知れません。

   
     「アルペンローゼ」
   「つつじ科」の「つつじ」ですが。こちらではこう呼んでいます。私の郷里の那須高原では6月くらいが満開  になりますが、こちらでは雪溶けが遅くやっと見頃を迎えました、斜面一面に赤い花が咲きます。
7/29
雨の中をゴルナグラードへ

シャモニーでは夜半過ぎから雷雨と突風が吹き荒れていました、5時にシャモニーを出発しましたがズーと強い雨が降っていました。ツェルマットに着いても相変わらずの強い雨に雷もゴロゴロ言っています、ハイキングは諦めるしかないようです。
駅で今日のグループに合流して登山電車でゴルナグラードまで登りましたが、気温は3℃と大変に寒くてもちろん周りの景色は全く見えません、山々の案内をしようにも全く見えず、次の下山時刻まで皆さんレストランで雨やどりです。こんな状況だったので予定より一時間以上早く下山してツアーは解散、雨は午後まで続き最悪の一日でした。でも晴れる日が多いこの土地でも、たまにはこういうこともあるものです。
しばしの昼寝の後、地下の食堂でくつろいでいると大きな荷物を持った日本人女性が食堂に入って来ました、一言二言声を掛けられ「昨年まで時々このバーンホフホテルに泊まっていた、その時にもあなたの姿を見かけた」とのこと、お互いに名前も知らず暫しの歓談になりました。今回は町はずれのユースホステルに泊まっているけど、このホテルの居心地の良さが忘れられずに入って来たのだそうです。私が買い置きしていたビールを間にしていろいろと話をすることになりました。彼女は川崎から一人旅でほぼ毎年遊びに来ていて、認知症気味の母親の世話の大変さなどいろいろと話していかれました。明日はグリンデルワルトに行くそうですが、天気が回復する予報なのできれいな景色が見られる事でしょう。
明日は定番のゴルナグラードで山々を見たあと、リッフェルゼー周りのハイキングになる予定です。

7/30
一転して今日は快晴のリッフェルゼーになりました

雷雨だった昨日の天気は嘘のようです、朝少しかかっていた雲は登山電車で登るにつれ少なくなって、展望台に到着する頃には全ての山々が見えていました。今日のグループは昨日雨のためにフルカ峠をバスが通れず回り道をしてやっとここに着いたそうです、そのため今日の晴天は本当にうれしかったようで、晴天の景色をことのほか楽しんでいました。
今日の気温は低くてゴルナグラードでは3℃です、そのお陰で上着を脱がなくても汗ばむ事もなく涼しくて快適なハイキングでした。
夕方まで気温は低いままでしたが日差しは強く、日向ではすごく暑く感じられます、日本では多分もっと暑いのでしょうね。
夕方にはリーデルアルプのハイキングを終えてWTNBさんがツェルマットに到着しました、明日からこのホテルで一緒に過ごすことになります。
明日も同じリッフェルゼーのハイキングの予定が入っています。
 
  
    
夕方の9時、夕焼けに染まる「マッターホルン」、ホテルの窓から写しました。
 

7/31
気温が少しだけ上がってきました

でも朝は寒いくらいでフリースが重宝しています、今日のゴルナグラードでは9℃と昨日より上昇していました。標高1600mのツェルマットの町でも昼には20℃まで暑くなりました。今のところ26日に28℃まで気温が上がったのが最高でしたので、一昨日の雨が3500m以上の山肌を白く染めたのが初雪になるかもしれません。
今日のグループには60歳以上のメンバーの中に7歳の女の子が一人だけ混じっていてとても元気に歩いていました、聞けば昨日行ったユングフラウヨッホ(3454m)で高山病になり、思うように歩けなかったとのこと、今日はそれを挽回しようと頑張っていました。
彼女が私の案内に逐一答えてくれて、ほとんどこの子との会話の中で皆さんに説明するようなガイドとなりました。
多分定番のリッフェル湖のハイキングも今年は今日で終了となります、明日はオフですがWTNBさんと普段歩いていないコースの探索にいこうかと考えています。

8/01
                         今日はスイスの建国記念日です
WTNBさんと二人そろってのオフなので朝一番の登山電種に乗り、リッフェルアルプからのトレッキンクに出かけました。気温は幾分回復していて全く寒くはありません。以前に何度も通った「グリンゼー」や「グリンジゼー」をまわり。スネガでテッシュ方面に散策に行くWTNBさんと別れて私は下山することにしました、途中のフィンデルンでいっぷくしてからツェルマットの町まで下山、今日は少しですが気温が上がっています。
夕方、といっても夜の8時ころから町の目抜き通りは「建国記念日」という事で大変なお祭り気分です、バンドに合わせてダンスをする人やバーベキューをほおばりながら歓談する人達でこの小さな村が埋め尽くされていました。10時になり空が暗くなってから花火が次々と打ち上がります、クライマックスになると日本の花火が上がり観衆から歓喜の声と拍手が巻き起こっていました、やはりこの地でも日本の花火の素晴らしさを認識してもらっているようです。
お祭り気分が一段落してから、明日のサースフェー・スピールボーデンをハイキングするグループにお会いして挨拶を交わしてきました。
明日の天候は問題なさそうなので、このグルーブと快適なトレッキングが楽しめるでしょう。

  

        ツェルマットの町は「建国」記念日」を祝う人で一杯!!
8/02
サースフェーのハイキング

すぐ近くの「アンバサダーホテル」でグループに合流、テッシュで電車からバスにのりかえてサースフェーに到着しました、今日は快晴で雲が全く無く、全ての山々が見えています。
バスターミナルから帰りの道を確認しながら目抜き通りを歩いてゴンドラ乗場へ移動、ゴンドラで「スピールボーデン(2448m)」まで登り、今日は通常のコースから外れてマーモットが多く生息している場所のハイキングです。途中巣穴から出て来たマーモットに遭遇、皆さん一生懸命に写真を撮っていました。
途中の草原でランチタイムをとり、約2時間のハイキングを終了して再びバスに乗りシャモニーに移動するとのことで私も同乗させていただきました。
シオンの町まで降りてくるとバスの外気温の表示が30℃を越えています、今日は気温がかなり上がっているようです。
シャモニーのホテルの前で皆さんと別れました、これで今年の私のガイドは終了です、あと3日ほどここにいて6日頃チューリッヒ近くのホテルに移り観光をしてから帰国しようと考えています。

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